「よし!英語を勉強しよう!」と、本屋に行き参考書を買い、ノートとペンを取り単語や文法を勉強する人は少なくないですよね。
ですが、英語を学んでいく上で避けては通れないものが「発音」。
私たち日本に住む日本人にとっては、英語は聞き慣れない非日常な音なのは間違いありません。
「分かってはいるけど、発音記号は難しいし、音のルールは多すぎて苦手意識がある…」
そう思う方も少なくありません。ですが発音ができると英語が一気に上達するのもまた事実なんです!
今回は、発音を勉強する上で身につけたほうがいい重要ポイントをご紹介します。
発音するときの重要ポイント①:「アルファベットごと発音」は事前に勉強しよう
発音力が全くのゼロでは、慣れる前に嫌になってしまいます。最低限の勉強はした方が良いでしょう。
「最低限」とは、英語のアルファベットごとの読み方です。
thはどう読む? shはどう読む? 基礎的な音だけは事前に勉強しましょう。
では、優先的に練習するべき発音はどれでしょうか? 最も効果がわかりやすいのは、日本語に存在しない「子音」を勉強することです。
- ら vs R
- す vs TH
- ざ vs TH
- ふ vs F
- ぶ vs V
- し vs S
- し vs SH
- じ vs Z
これらの音は練習すれば簡単に出せるようになる上に、使う頻度がとても高いため、学習のコストパフォーマンスが良いです。
まず子音の区別をつけ、その後母音を学ぶのが効果的でしょう。
発音するときの重要ポイント②:慣れる必要がある子音5つを覚えよう
英語の子音だけの発音で私たちが慣れていないものは、
『b.l.r.v.w』の5つです。
これらは個別に練習する必要があります。
特に日本語だと母音が入りがちなのでそこは要注意。ちょっと練習すればコツは掴めます。
それぞれの発音のコツとしては、
b=両唇を口の中に引っ込めて息を出して爆発させる感じ、空気を出す意識で自分が思っている以上に強めに息を出してください(日本語のbと比べて息量が違う)
l=舌を上の歯の裏あたりにベタっとつけて弾きます。
思っているよりしつこく、粘着質に、引くくらいがちょうど良い音になります。
r=lとは違って舌を口の中のどこにも付けずに、あひる口で「ウ」という感じ。
日本語の「らりるれろ」みたいにはならず「う」に近い音です。
v=日本語的に書くと「ヴ」、前歯を下唇に乗せて息を吐いて震わせます。
w=ネイティブになりきらないと出せない音。
思いっきり唇をドナルドみたいに突き出して戻しながら「う」という感じです。
発音するときの重要ポイント③:舌の動きよりも「リズム感」を気にかける
日本人の方は、発音には舌の動きや巻き舌などが下手だから英語の発音が上達しないと思い込んでいる方が多いようですが、それよりも英語の発音で一番大事なのはこの「リズム感」です。
「掘った芋いじるな!」で「What time is it now?」が通じるというのは有名な話です。単語それぞれの発音というより、英語のリズムで話せているかの方が重要なのです。
英語の発音には日本語と違う独特のリズム感があり、この感覚の差が発音や英語力に影響します。
発音するときの重要ポイント④:スペル(文字)を気にしすぎない
発音が苦手になる最大の理由は、外国語学習を「文字」から始めるからです。文字を先に覚えると、間違った音が身に付きやすいです。
例:immune(免疫の)
英単語帳などでこの単語を覚えた人は「イミューン」と発音すると思います。スペルが頭の中にあるからこうなります。
でも最初の「イ」はアクセントがない弱い音なので、初めて耳から聞く人(スペルを知らない人)には「アミューン」や「エミューン」のように聞こえるかもしれません(米語の発音記号:/ɪmjúːn/)。
この「ア」なのか「イ」なのか「エ」なのかよくわらかないくらい弱い音がポイントです。
耳で覚えた人はこういう発音が自然にできるようになります。
逆に文字から覚えた人は、スペルにつられて、「イ」を強く発音しすぎるクセがなかなか抜けません。
こんな感じで文字から学び始めると、どうしてもスペルに縛られてしまいます。
発音するときの重要ポイント⑤:アプリで発音チェック
ある程度発音を勉強したら、自分の発音レベルがどれくらいなのか客観的に知っておきましょう。
アメリカ発の発音矯正アプリ「ELSA」(有料)をダウンロードすれば、簡単な発音チェックを受けられます(体験版なら無料)。
このアプリ、不思議なことにネイティブがやっても95%程度だったりするらしいのですが、90%以上のスコアならほぼ合格と言えるでしょう。
気に入った方は、ぜひ有料版を購入してみて、自分のスコアがどれくらい今後上がっていくかを試してみましょう。
最後に
正直、発音練習(改善)にあまり時間をかけるのはもったいないです。発音ばかり磨いても、英語の読解力やスピーキング力がたいして上がるわけではありません。
多読や多聴、スピーキングなどの「実践」にできるだけ多くの時間をさけるよう、発音練習はなるべく早い段階で卒業するのがオススメです。
本当にネイティブ並みの発音を身につけようと思ったらおそらく何年もかかりますが、ノンネイティブとしては実際そこまで必要ありません。ネイティブから聞き取りづらいと思われないレベル(聞き返されないレベル)になれば十分です。
勉強してみると、1つの単語だと思って聞いていた英語の発音が、実際は2や3つの単語が連なった音だったり・・・などの発見が現れることでしょう。
まだ発音の勉強をしていない人は、今すぐにでもご紹介したトレーニングを試してみましょう。
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