【英語の時制「現在完了 vs 過去形」完全ガイド】をわかりやすく解説
英語学習で最もつまずきやすいのが「現在完了」と「過去形」の違いです。どちらも「過去の話」をしているように見えますが、英語では “今とのつながり” があるかどうか が決定的な違いになります。
この記事では、現在完了(have + 過去分詞) と 過去形(動詞の過去形) のコアイメージを明確にし、日常会話・試験・ビジネスメールでも迷わなくなるレベルまで丁寧に解説します。
基本イメージ(まず“イメージ”で理解)
現在完了と過去形は、以下の3軸で整理するとスッキリ理解できます。
- 過去形:過去の一点で完結。今とは切れている。
- 現在完了:過去の出来事が「今まで続いている/今に影響がある」。
- 現在完了の3用法:経験・結果・継続。

コツ:“今とのつながり” があれば現在完了、なければ過去形!これが最強ルールです。
① 過去形 ― 過去の一点で完結
過去形のコアイメージは「その出来事はすでに終わっていて、今とは関係がない」。時間がはっきりしている場合に使われます。
・I visited Osaka last week.
(先週、大阪を訪れた。)・She broke her smartphone yesterday.
(彼女は昨日スマホを壊した。)
どちらも “過去のある時点” に完全に閉じており、「今どうなのか」は文の焦点ではありません。

ここがポイント:過去形は “time word(yesterday, last week など)” と相性バツグン。
② 現在完了 ― 過去と現在をつなぐ
現在完了は「過去に起きたことが今へつながる」感覚。主に次の3つの用法があります。
(1)経験:〜したことがある
・I have visited Osaka three times.
(大阪に3回行ったことがある。)・Have you ever tried sushi?
(寿司を食べたことある?)
(2)結果:過去の出来事が“今”に影響を与える
・I have lost my key.
(鍵をなくした…<だから今困っている>)・She has broken her smartphone.
(彼女はスマホを壊してしまった。<今使えない>)
(3)継続:ずっと〜している
・I have lived in Tokyo for 10 years.
(10年間ずっと東京に住んでいる。)・He has studied English since 2020.
(彼は2020年から英語を勉強している。)

よくある誤解:現在完了は「過去」ではなく、“過去+今” の合体時制です!
③ 現在完了進行形 ― 動作の継続をより強調
実は現在完了には「進行形バージョン」もあります。
・I have been studying English for three hours.
(3時間ずっと英語を勉強している。)・She has been working since morning.
(彼女は朝からずっと働いている。)
動作が途切れず続いているニュアンスを強く表せます。

ワンポイント:「最近疲れてるの?」は英語だと現在完了進行形が自然。
シーンで整理(映画・日常会話)
シーン1:友達の財布が見つからない
“I’ve lost my wallet…”(財布なくしちゃった…<今困っている>)
→ 結果用法シーン2:旅行の話題で
“I went to Italy last year.”(去年イタリアに行ったよ。)
→ 時間が明確 → 過去形シーン3:英語学習について聞かれて
“I’ve studied English for 5 years.”(5年間英語を勉強してるよ。)
→ 継続用法

迷ったら「今に影響?」をチェック! YES → 現在完了 / NO → 過去形
間違いやすいポイント
1. “時間” を示す語と一緒に現在完了を使ってしまう
❌ × I have visited Kyoto last year.
✅ ○ I visited Kyoto last year.
last year など具体的な時を言うなら必ず「過去形」。

見分け方:時間を言ってる? → 過去形!
2. 結果なのに過去形を使う
❌ × I lost my keys.(鍵をなくした。今どう?分からない)
✅ ○ I have lost my keys.(なくして “今探している/困っている”)
「今困っている」なら現在完了が自然。
3. 継続を過去形にしてしまう
❌ × I lived here for 5 years.(今は住んでいない)
✅ ○ I have lived here for 5 years.(今も住んでいる)
for / since で「今も〜している」と言いたい場合は現在完了。
まとめ
- 過去形:過去の一点で完結(yesterday / last year と相性◎)
- 現在完了:過去と現在をつなぐ(経験・結果・継続)
- 現在完了進行形:“ずっと続いている” を強調
時制は「時間軸のイメージ」で理解すると迷わなくなります。会話でも試験でも大切なポイントなので、例文を自分の言葉に置き換えて練習してみてください。
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