a と the をうまく使い分ける!

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【a と the の使い分け(冠詞の基本イメージ)】をわかりやすく解説

英語の冠詞は、日本語話者にとって特に理解しづらい要素です。その理由の多くは、日本語には “名詞に特定マークを付ける” という仕組みがないためです。英語では athe を使い分けることで、「相手がその名詞を知っているか」を明確に示す必要があります。

この記事では、「初登場の a」「相手も分かる the」 という英語本来の感覚を中心に、会話・映画・試験でも迷わない判断基準を身につけられるよう解説します。

基本イメージ(まず“絵”で理解)

a と the の違いは「聞き手がその名詞を特定できるかどうか」で一気に理解できます。

  • a:その名詞が初めて登場する / 聞き手はまだ知らない / ひとつ を示す。
  • the:話し手と聞き手が 同じ対象を特定できている 状態を示す。
  • (無冠詞):一般概念や数えられない名詞、全体を指すときに使用。
英語解説キャラクター 基本イメージの考え方(テーマ:a と the の使い分け)

コツ:a は「新しく出てくるモノ」、the は「相手も分かるモノ」。この2軸だけでほぼ説明できます!

① a ― 定義+コアイメージ

a は、聞き手がまだ知らない “あるひとつの〜” を紹介するときに使います。話題に初めて登場するモノを指すマーカーと考えると理解しやすいです。


・I saw a dog in the park.
(公園で犬を1匹見かけたよ。)

・He bought a new laptop yesterday.
(彼は昨日新しいノートPCを買った。)

どちらの例でも、「どの犬?どのPC?」は聞き手にはまだ分かりません。だから a。

英語解説キャラクター 要素Aの使い方(テーマ:a と the の使い分け)

ここがポイント:a は「初めて出すカード」。紹介前の名詞には a をつけるのが自然です。

② the ― 定義+コアイメージ

the は、話し手と聞き手が「その対象が何か」を共有できているときに使います。会話の流れから特定できる場合や、唯一性がある場合も the になります。


・I fed the dog that you rescued.
(あなたが助けたあの犬に餌をあげたよ。)

・Close the window, please.
(その窓を閉めてください。)※どの窓か互いに分かっている

the は「ほら、あれだよ」と指し示すイメージです。

英語解説キャラクター 要素Bの使い方(テーマ:a と the の使い分け)

よくある誤解:「すごいもの=the」ではありません。鍵は “相手も知っているかどうか”。

③ 無冠詞(zero article) ― 定義+コアイメージ

無冠詞は、特定の1つではなく「概念全体」「ジャンル」「素材」を指すときに使われます。


・I love music.
(音楽が好きだ。)

・Children need care and love.
(子どもはケアと愛情が必要だ。)

music や love のような抽象的・一般的な名詞は “どれか1つ” ではないため冠詞がつきません。

英語解説キャラクター 要素Cの使い方(テーマ:a と the の使い分け)

ワンポイント:the をつけるのは「その特定の音楽」「その愛情」など特定するときだけ!

シーンで整理(映画・日常会話)

シーン1:初対面の場で自己紹介中
“I have a brother.”(兄が一人います。)
→ 初登場なので a

シーン2:兄の話を続けるとき
The brother I mentioned lives in Canada.”
(さっき話した兄はカナダに住んでいます。)
→ 共有済みなので the

シーン3:カフェで注文
“I’ll have a coffee.”(コーヒーを1つください。)
→ 種類が多い中の「どれでも1つ」

“Can you pass the sugar?”(砂糖取ってくれる?)
→ そこにある “特定の砂糖” を指すので the

英語解説キャラクター シーンでの使い分け(テーマ:a と the の使い分け)

迷ったら「相手も特定できる?」の一問だけでOK!

間違いやすいポイント

1. パターンAの混同 ― 初登場なのに the を使う

❌ × I bought the book yesterday.
✅ ○ I bought a book yesterday.

相手はどの本か知らないので the は不自然。初登場=a。

英語解説キャラクター 混同ポイント(テーマ:a と the の使い分け)

見分け方:相手が知らないなら a、一緒に分かっているなら the。

2. パターンBの混同 ― 固有のものに a を使う

❌ × I went to a Tokyo Tower.
✅ ○ I went to the Tokyo Tower.

唯一のものは “どれか1つ” ではなく “それしかない” ので the。

3. パターンCの混同 ― 一般論に the を使う

❌ × The music is important.
✅ ○ Music is important.

特定の音楽でないなら無冠詞が自然です。

まとめ

  • a:初登場 / 相手はまだ知らない / ひとつ → a book, a cat
  • the:互いに特定できる / 会話の流れで分かる → the book I bought
  • 無冠詞:一般論・ジャンル・物質 → music, water, love

冠詞は「相手が分かるかどうか」で決まります。直訳よりイメージで覚えると一生迷いません。

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