「1時間以内に戻ります」って英語で言える?
こんなの簡単だよ!I’ll be back…あれ?「~以内」ってどうやって言えばいいんだろう?
正解は “I’ll be back within an hour.” です。
“within” という単語を使うとぴったり表現することができます。
綴りは似ていますが、両者の持つニュアンスには違いがあります。
そして、特にネイティブスピーカでない英語学習者が混同してしまいやすい部分です。
時間の表現と意味の取り違えはトラブルにも繋がりますので、しっかりと使い分けられるようにしておきましょう。
時間を示すときのwithinとinの違い
「~1時間後」と言いたいときに日本人がよくある間違いは ”after” を使ってしまうことです。
inを使うとき
正しくは ”in” を使います。
秒・分・時間・日・週・月・年…、時間を表すものであればなんでも使えます。
彼女は5分後にここに来ます。
“in” の持つ感覚は「今」と「あるイベントが起こる点」の間に一定の幅をはめ込むようなイメージです。
例文の場合を考えると、彼女が帰ってくる(というポイント)までに5分間(という時間が挟まって)ある、という感じです。
なので、5分間という期間を想定されているため、「5分経った後」という日本語が理解しやすいかもしれません。
withinの使い方
一方で、「5分以内」としたい場合は、”within” を使って “within 5 minutes” のように表現した方が適切です。
“within” の時間感覚は、「今」と一定の期間を持つ「終点」を設定し、その2点に挟まれる期間の範囲内であるイベントが起こることを想定しています。
例えば「1時間以内」という意味で ”within” を使って文章を作ったとします。
1時間以内にそこに行きます。
日本語の意味通り、5分後も10分後も30分後も当然「1時間以内」ですので、すべて話し手の想定の範囲内ということになります。
つまり、ある程度幅を持って表現をしたい場合は “in” ではなく ”within” を使うべきですね!
in と within の違いを例文を使っておさらいしておきましょう!
リサは5分後に戻ってくるよ
⇒たぶん5分は戻らない、もしかしたら少しは過ぎるかも。
リサは5分以内に戻ってくるよ
⇒もっと早いかもしれないけど、遅くても5分はかからない。
within “an” hour と within “the” hour の違い
次に “within” を使った表現の中に日本人の感覚から考えるとすごく間違えやすいものがあるので紹介しておきます。
- I’ll be back within an hour.
- I’ll be back within the hour.
この2つの文章のニュアンスの違いはわかるかな??
うーん、全然わからないなあ…
正解!これだけじゃ、わからないね!
具体的にニュアンスの違いを挙げるには、この会話が行われている「時刻」を知る必要があります。
仮に上の会話が行われているのが「9時15分」としましょう。
1時間以内に戻ります。⇒10時15分までに戻る
I’ll be back in the hour.
9時台には戻ります。⇒10時までに戻る
違いを理解できたでしょうか?
このときの “the hour” は「1時間」ではなく、例えば8時台、9時台などの「〇時台」という意味を表します。
つまり、仮にちょうど8時であれば
I’m leaving within the hour.(9時までには戻るよ)
I’m leaving within the hour.(1時間以内に戻るよ)
と実際にいつ戻ってくるのかに違いはないのですが、多少ニュアンスが変わってしまうので気をつけてみてください。
まとめ
inは、~分後、~日後などの「〇〇後」
withinは、~分以内、~今月中などの「○○以内」
within an hourは「1時間以内」
within the hourは「〇時台のうちに」
時間を表す表現は日常英会話でもビジネス英会話でも広く使われます。
間違いやすく大切な表現なのですが、学校では時間を割いて丁寧に教えられることはなく、日本人には意外と難しいニュアンスだと思うのでしっかりと身につけておきましょう!
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