難しい・大変で【difficult/hard】ばかり使うのはもうやめよう!

単語・熟語
「~するのは難しい」「~するのは大変だ」

と言いたい時に “difficult” という単語ばかり使っていませんか?

おそらく多くの学校では

難しい=difficult

という感じで習うので、特に語彙の少ない英語学習初心者はどんな状況の「難しい」であっても “difficult” 一本で会話が単調になってしまっているのではないでしょうか。

日本語と英語の間には大きな違いがたくさんありますが、その中の一つに日本語は含みを持たせる言語であることがあります。

例えば、日本語で「大変」と一言で言っても

頑張っても打開できないのか
肉体的なキツさなのか
メンタル的な負担なのか

これは聴き手が文脈から想像するしかありません。

一方で英語では状況に応じて微妙に異なるニュアンスによって異なる表現をすることが多々あります。

もちろん、”difficult” と言っておいて、あとから説明を加えればいいのですが、英語ではできるだけ端的でシンプルな返答が好まれるため、ネイティブ同士の会話ではそのようなニュアンスを含めたフレーズがよく使われます。

今回の記事では、【difficult・hard】の代わりに置き換えて使うことのできる表現を紹介します。

もちろん、記事に紹介するのはほんの一部であって、他にも書ききれないほどの表現があります。

表現の幅を広げることへの興味を持つ第一歩になればと思います。

hardとdifficultの違い

まずは「難しい」という日本語から日本人が連想しがちな2つの単語を挙げて、違いについてまとめます。

“difficult” はなんらかの知識や技術に対する難しさのことを表していて、よりフォーマルな響きを持っています。

一方で、”hard” は物理的・身体的な難しさ・大変さを表し、少しくだけた言い回しのような印象を受けます。

もちろん、両者の間に厳密な使い分けのルールがあるわけではないので意味が伝わらないことはないですが、そのような違いがあることを頭に入れておきましょう。

【difficult / hard】の言い替えフレーズを紹介

「難しい・大変」という状況を描写する言葉は、比喩的な表現を含めて数えきれないほどのバリエーションに富んでいます。

この記事ではその中から初心者でも使うべきシチュエーションが想像しやすい4つの言い替えフレーズを厳選して紹介します。

It’s tough.

“tough” が持つニュアンスは “hard” に近く、これが使われる「難しい」というシチュエーションにおいてはほぼ同じ意味で置き換えて使うことができます。

I’m tired…That exam was really tough/hard.
疲れたー。テストがめちゃくちゃ難しかったんだよー。

また、これら2つの単語には「硬い」という意味もあります。逆に ”tough” が使われているからと言って、必ずしも “hard” に置き換えることはできません。

This steak is hard to chew.
=This steak is tough to chew.
このステーキはなかなか噛み切れない。

This steak is hard.
≠This steak is tough.
このステーキは硬い。
2つ目の例文では、日本語にすると両方「硬い」ですが、”hard” の持つニュアンスはとてもじゃないけど食べられるようなものではない石のような硬さを想像させてしまいます。

今回の記事の話題とは直接関係ありませんが、合わせて覚えておきましょう。

It’s challenging.

続いて、”challenge” という単語を使った表現を紹介します。

まず前提として理解しておかないといけないのは、日本語の「チャレンジ」は英語の ”challenge” とは違う意味で使われているということです。

一般的に日本語の「チャレンジ」は、何かをやってみる、という意味で使われていることが多い印象ですが、その場合は英語では ”try” を使います。

I’ll try it!
やってみるね!

一方で “challenge” には「大変なこと」「問題・課題」という意味があり、以下のように使われます。

The first challenge is to understand what’s wrong with that project.
最初の課題は、そのプロジェクトの問題点を理解することだ。

「チャレンジ=挑戦」という言い替え方をされることもありますが、まさにそのイメージで「挑戦」という言葉に値するほどの難しい問題である、ということが伝わってきます。

It’s challenging to score over 900 on TOEIC.
TOEICで900点以上を取るのは難しい。

今の自分にとっては無理難題のように思える、ということを認める一方で「一生懸命勉強すれば達成可能でもある」とポジティブに捉えていることも伝えることができる表現です。

It’s demanding.

“demand” は「要求」という名詞や「要求する」という動詞として良く知られていると思います。

demanding: requiring much skill or effort

形容詞の形を取る ”demanding” はさまざまな事に対し「要求が多い」「高いレベルを求める」という意味で用いられます。

“It’s demanding.”

という形になると、“demand” の持つニュアンスを含めた「要求が多く難しい」という表現ができるので、ネイティブの会話ではいろんなケースで使われます。

例文を紹介するのでイメージしてみてください。

My job is demanding but enjoyable.
私の仕事は大変だけど、楽しくもある。

Life with a baby is demanding and unexpectable.
育児は(やることが多いし、予想できないことだらけで)大変!

How do you deal with a demanding wife?
わがままな奥さんにどう対処したらよいでしょうか。

この単語も「さまざまなことを要求されるために大変である」ということを伝える一方で、良い側面についても言及することを匂わせることができる面白いフレーズです。

It’s exhausting.

exhausted: extremely tired

極度の疲労困憊状態を表す ”exhausted” を使った表現です。

exhausting: making one feel very tired, mental and physically fatigue

何らかの原因で精神的もしくは肉体的にクタクタになるほど大変なこと、というニュアンスを伝えることができます。

まとめ

tough
“hard” のより口語的な言い回し

challenge
難しいでも頑張れば…というポジティブな含みも

demanding
要求が多くて…というニュアンス

exhausting
疲労困憊・ヘトヘトになるほどの…というニュアンス

この記事で紹介したのはほんの一部で、ネイティブスピーカーはシチュエーションによってさまざまな表現を使っています。

いつも同じ言葉・フレーズを使いがちな方は「これって、違う言い回しはないのかなあ?」というように学習を進めていくと良いです。今回の記事がきっかけになれば幸いです。

\ 無料体験実地中! /
短期集中マンツーマン英会話 SPworld

タイトルとURLをコピーしました