「頑張って」は英語でなんて言えばいいですか?
実際に多くの生徒さんがこのような質問をします。
「頑張って」という表現は、とても日本人っぽい考え方から生まれた表現であり、これを英語に直そうとするとなかなか難しいです。
「頑張る」を英語で表現するためには別の言葉に言い替えるのが大切
日本語では「話す側が多くを言い過ぎず、聞く側がそれぞれ解釈する」という文化がベースにあります。とらえ方によっては複数の意味に取れるような曖昧な表現が多いことが混乱の原因です。
実際、このような表現はたくさんあります!
その中でも「頑張って!」と鼓舞する表現は誤ったニュアンスで伝わることが多いため、この記事を最後まで読んで状況にあったフレーズを使えるようにしていきましょう!
難しいこと・新しいことへ挑戦する人への頑張って
これから何かに挑戦するときの「頑張れ!」は以下の3パターンで表現されることが多いです。
① You can do it
まずは「文章で言いたいことを説明する」というシンプルなパターンです。直訳すると、「あなたは(それを)できる」となります。
非常に前向きな表現であり、比較的シチュエーションを選ばずに使える表現だと思います。シンプルに ”You can do it!” と言っても良いのですが、少しアレンジを加えて、
この2パターンがオススメです。
文字通りに訳すと「あなたができるのを知っている/確信している」となりますが、「(私はあなたができると信じているので)頑張ってください」というニュアンスを出すことができます。
② Good luck
「グッドラック」というカタカナ語は日本人の多くが一度は聞いたことのある聞くフレーズでしょう。
ひとことで使えて便利ですが、「運」という意味の ”luck” という言葉が入っています。そのため、結果は「自分の努力だけではなく、運によって決まる」ような場合に使われることが多い印象です。とはいえ、カジュアルに使えるフレーズなので覚えておきましょう!
これから就職の面接に行ってくるよ。Good luck!
頑張って!
余談ですが、相手の言っていることに対して”with that”を加えると皮肉の意味となることがあります。
11月までに20kg痩せるって決めたよ。Good luck with that.
頑張って!(*皮肉っぽい感じ)
③ Fingers crossed
ここで一つ、ネイティブっぽい表現を紹介しておきます。
人差し指と中指をクロスさせているジェスチャーを知っていますか?これには「幸運を祈る」という意味があり、その指の形を表した言葉自体が同じ意味でも使われています。
ジェスチャーだけで使われることもたくさんありますし、言葉だけで使ってもOKです。
幸運を祈っています。
現在進行中の努力を励ますときの頑張って
ここでは今やっていることを「その調子!」と声かけするニュアンスのある2つのフレーズを紹介します。
使い方に注意が必要な場合があるので、よく読んでおいてくださいね!
① Keep it up.
日本で言うと「その調子!」が近い表現です。これは今行っていることが順調に進んでいて「イイ感じだからその調子を続けてね!」というニュアンスの前向きな表現です。
例えば、子どもが何かをしているときに盛り上げて声をかけるときやスポーツの応援などにネイティブが使っているのをよく耳にします。
② Hang in there
この表現を使う時には少し注意が必要です。
文字通りには「そこにしがみついて!」という感じで、日本語だと「負けないで!」が近い印象です。日本語の「負けないで」自体にはネガティブなイメージを感じないかもしれませんが、言い替えフレーズとして”Don’t give up.”があります。
つまり「(今は上手くいかなくて難しい状況だけど、あきらめずに)頑張って」というニュアンスが背後に隠れていることがわかります。
まとめ
この記事では「頑張って」という日本語を言い替えるための5つの表現をまとめました。
Good luck.
Fingers crossed.
Keep it up.
Hang in there.
日本語の「頑張って」には広い意味が含まれており、一対の英語フレーズを選ぶには背後の文脈を汲み取る必要があることがわかりました。ただし、実際の会話ではどんなフレーズを言うかだけでなく、表情やジェスチャーや声の強勢で気持ちを伝えることができます。
「今、この状況ではなんて言えばいいんだっけ…」と考えすぎて、英語が出てこなくなるのが一番もったいないので普段日本語を話しているときから独り言として繰り返して練習してみることをオススメします!
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