日本語と英語には、それぞれの話し手の持つ文化の違いによる違いがたくさんあります。
そして、英語を勉強している日本人が混乱するポイントは、単語の意味から表現の仕方まで非常に広い範囲に見られます。
「頑張って」という表現は、とても日本人っぽい考え方から生まれた表現であり、これを英語に直そうとするとなかなか難しいです。

「頑張って」は英語でなんて言えばいいですか?」
実際に多くの生徒さんがこのような質問をします。
言いたいことを別の言葉に言い替える
どうやら日本語は「話す側が多くを言い過ぎず、聞く側がそれぞれ解釈する」という文化がベースにあり、捉え方によっては複数の意味に取れるような曖昧な表現が好まれる傾向にあります。
今回の「頑張って!」という表現に限らず、別の言葉に言い替えてみると上手くいく場合があります。
今から何か新しいことへの挑戦に対する「頑張って」
① You can do it
まずは「文章で言いたいことを説明する」というシンプルなパターンです。
直訳すると、「あなたは(それを)できる」となります。
非常に前向きな表現であり、比較的シチュエーションを選ばずに使える表現だと思います。
シンプルに ”You can do it!” と言っても良いのですが、少しアレンジを加えて、
・I’m sure you can do it.
この2パターンがオススメです。
文字通りに訳すと、「あなたができるのを知っている/確信している」となりますが、「(私はあなたができると信じているので)頑張ってください」というニュアンスを出すことができます。
② Good luck
次はカタカナでよく聞くフレーズの一つの「グッドラック」です。
ひとことで使えて便利ですが、「運」という意味の”luck”という言葉が入っています。
文字通り、結果は「自分の努力だけではなく、運によって決まる」ような場合に使われることが多い印象です。
とはいえ、カジュアルに使えるフレーズなので覚えておきましょう!
これから就職の面接に行ってくるよ。
Good luck!
頑張って!
余談ですが、相手の言っていることに対して”with that”を加えると皮肉の意味となることがあります。
11月までに20kg痩せるって決めたよ。
Good luck with that.
頑張って!(皮肉っぽい感じ)
③ Fingers crossed
もう一つ、ネイティブっぽい表現を紹介しておきます。
人差し指と中指をクロスさせているジェスチャーを知っていますか?
これが「幸運を祈る」を示すとされていて、それを文字通り表現したものになります。
ジェスチャーだけで使われることもありますし、言葉だけで使ってもOKの表現です。
幸運を祈っています。
このような文章の形で言うこともできます。
すでに進行中のことを励ます意味の「頑張って」
① Keep it up.
日本で言うと「その調子!」が近い表現です。
これは今行っていることが順調に進んでいて、
イイ感じだからその調子を続けてね!
というニュアンスの前向きな表現です。
例えば、子どもが何かをしているときに盛り上げて声をかけるときやスポーツの応援などにネイティブが使っているのをよく耳にします。
② Hang in there
この表現を使う時には少し注意が必要です。
文字通りには「そこにしがみついて!」という感じで、日本語だと「負けないで!」が近い印象です。
日本語の「負けないで」自体にはネガティブなイメージを感じないかもしれませんが、言い替えフレーズとして”Don’t give up.”があります。
つまり、「(今は上手くいかなくて難しい状況だけど、あきらめずに)頑張って」というニュアンスが背後に隠れていることがわかります。
まとめ
この記事では「頑張って」という日本語を言い替えるための5つの表現をまとめました。
Good luck.
Fingers crossed.
Keep it up.
Hang in there.
日本語の「頑張って」には広い意味が含まれており、一対の英語フレーズを選ぶには背後の文脈を汲み取る必要があることがわかりました。
ただし、実際の会話ではどんなフレーズを言うかだけでなく、表情やジェスチャーや声の強勢で気持ちを伝えることができます。
「今、この状況ではなんて言えばいいんだっけ…」
と考えすぎて、英語が出てこなくなるのが一番もったいないので普段日本語を話しているときから独り言として繰り返して練習してみることをオススメします!
\ 無料体験実地中! /
短期集中マンツーマン英会話 SPworld
コメント