本日は観るだけで
そんな素敵なでユニークなコメディ映画を紹介します。
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
今回の記事で紹介する映画は「シェフ」、原題は「CHEF」です。
『アイアンマン」シリーズの制作で知られる監督のジョン・ファブロー自らが主演を務めるこの作品にはサンドイッチだけでなく、たくさんの美味しそうなアメリカンフードが登場します。料理の美しさのみならず調理シーンは迫力満点で、作っているのを観るだけでも食欲をそそります。料理指導にあたった料理家ロイとのコラボレーション企画はNetflixでシリーズ化されて大人気で、映画の前半でスカーレット・ヨハンソンに振る舞うペペロンチーノをイチから作る様子もそこで観られます。
ひとことで言えば、キッチントラックを通してすべてのことが上手く回り始めるハートフルな爽快コメディ映画なのですが、純粋に食べることが大好きな人にはぜひおすすめしたい映画です。
あらすじ
主役はロサンゼルスにあるレストランのシェフ、カール。有名ブロガーのラムジーが食レポをしに来るという知らせを聞いて、カールは自分の腕によりをかけて新メニューを試行錯誤しますが、レストランのオーナーに「勝手にメニューを変えるな」と止められてしまいます。結果、普段通りのメニューを提供したカールはラムジーに「時代遅れのメニュー」と烙印を押されてしまいます。
ひとこと文句を言いたかったカールは息子のパーシーにTwitterの使い方を習ってDM(ダイレクトメッセージ:本人同士のみのテキストメッセージ)を送ったつもりが、世界中に向けてツイートしてしまっていたのです。そのツイートをラムジー本人が面白がってリツイートしたのでどんどん拡散されてメディアでは「二人の再戦」と取り上げて盛り上がっていきました。
次こそはと前回に増して入念に準備を進めるカールでしたが、またもオーナーに止められて担当を外されてしまいます。自分の作りたい料理を作ることのできないジレンマにイライラしたカールは約束通りに来店したラムジーに料理ではなく、”口”で文句をぶちまけてしまいました。それもたくさんの客の前で…
騒動の末、仕事を失ったカールは前々から前妻のイネズに薦められていた移動販売のキッチントラックを始めることを決意し、マイアミへ。カールの右腕だったマーティンはレストランを辞めて駆け付け、夏休み中のパーシーを加えた3人でサンドイッチのキッチンカー旅を始めます。マイアミ→ニュー・オリンズ→オースティン→ロサンゼルスとサンドイッチを売り歩く(走る)道中でパーシーがさまざまなSNSツールに投稿したおかげでカールのキッチンカーは大人気になります。
カールとパーシーは今回のキッチントラック旅を通して、これまでにない親子の絆を感じていましたが、
元の生活に戻らないといけない。俺はキッチントラック、お前は学校が忙しくなる。
(中略)
But we had a lot of fun and nobody could take away from us what we experienced together.
でも楽しかった。この思い出はずっと残るはずだ。(直訳:誰も私たちが一緒に経験したものを取り上げることはできない)
パーシーの夏休みが終わるのに合わせ、”非日常”のキッチンカー旅が終わってしまうことを感じながら現実を渋々と受け入れようとします。
ロサンゼルスに戻った後、燃え尽きたカールは感傷に浸りながら、パーシーから送られてきた旅の思い出をまとめた動画を眺めていると、自分の中のある感情に気づきます。パーシーに連絡をし、「手伝って欲しい、一緒にやろう」と自分の気持ちを伝えました。
しかし、ある週末、イネズとパーシーを加えた5人で大繁盛のキッチントラックにやってきたのはあのラムジー。「あなたに食べさせるものはここにはない!」とイネズが追い払うもカールは対応することに。
舌戦が再び起きるのか!?
と、ピリピリした雰囲気の中、事態は思わぬ方向に…
「CHEF」で学ぶ英会話
この記事では映画の序盤のシーンの中からいくつかピックアップして表現を勉強していきます。息子パーシーを市場に連れていくシーンの前後のフレーズをいくつかピックアップしました。
ラムジーがレストランを訪れることになっており、特別なメニューを用意しようと張り切っていたカールですが、アシスタントシェフのトニーがまだ仕事に来ていないことに気づきます。マーティンに聞いたところ、二人は昨夜遅くまで酒を飲んでいたようで車で寝ていたトニーを見つけたカールは
まだ酔っぱらってるのか?
と言いました。
【フレーズ解説】
be shit-faced:ひどく酔っぱらっている。酩酊状態の顔を”sh*t”という汚い言葉を使って「ひどい顔」というように表現しています。いわゆるFワードを含むワードなので積極的に自分から使わない方が良いでしょう。
まだまだ買い出しにも行かないといけないのですが、パーシーを迎えに行く約束の時間になってしまい、一緒に着いていきたいというのを上手くやり過ごせずに「邪魔はしないこと」と約束して連れていくことになります。
買い食いはしないよ。
何を見ても(「買って」って)頼むなよ
No.
そんなことしないよ。
It’s not about you eating. It’s about me buying groceries.
食べに行くんじゃなくて食材を買いにいくんだぞ?
I know.
わかってるって。
結局、買い出しを始めて早々「ケトルコーン」を欲しがるパーシーにおやつを食べるなら身体に悪いものじゃなくてフルーツを食べるように説くカールですが、パーシーの粘りに負けて一緒に買い食いを始めてしまいます。
ただし、カールも買い食いが好きな性分なのでしょう。ケトルカールやアンドゥイユを挟んだサンドイッチを食べながらの会話には気取りがなく、パーシーもすごく楽しそうにしているように見えます。
「本場の味はこんなもんじゃないぞ!」と力説する父親に「じゃあ、連れて行ってよ」と息子がなるのは当然です。「ちょっと忙しいからまた今度」とお茶を濁すカールでしたが、先手を打って母親の許可を取ったパーシーが一枚上手でした。
来月、学校が休みなんだ。
Next month? Yeah, we could go next month. If it doesn’t… I’ll ask Mom.
来月?いいよ、行けたら行こう。まあダメならまた…まあ、ママに聞いとくよ。
I already did. She’s cool with it.
もう聞いたよ。賛成だってさ。
【フレーズ解説】
be cool with that.:「それで平気/それで大丈夫」
coolはカッコいいという意味のスラングとして日本人にも広く周知されている言葉ですが、この場合のcoolは元の「平静な」というニュアンスに近く、”Are you cool with that?” で「それで平気なの?」という感じになります。
まとめ
この記事では
・映画「CHEF(シェフ・三ツ星フードトラック始めました)」のあらすじ
・「CHEF」から学べる英会話フレーズを3本
を紹介しました。
とにかく観終わったらハムチーズサンドイッチが食べたくなること間違いなしの楽しい映画です。他にもたくさん美味しそうな料理がたくさん出てきますし、父と息子の絆の深まりを感じられるハートフルな部分もあります。
「次は何の映画を観ようかなあ」と迷っている方はぜひ一度ご覧ください!
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