英語の「見る」を使い分ける!see / look / watch の違いをわかりやすく解説
英語学習をしていると、「映画を見る」を see / look / watch のどれで表現すればいいのか迷うことはありませんか?
結論から言うと、これら3つはいずれも「見る」を意味しますが、ニュアンスが異なるため使い分けが必要です。
この記事では、see / look / watch の違いを解説し、実際の会話や映画のシーンでの使い方を具体例とともに紹介します。最後まで読むことで、あなたも自然に「見る」を使い分けられるようになります。
3つの単語に共通する意味とは?
まず共通点は、いずれも「目で対象をとらえる」行為に関連しているという点です。
しかし、「意識しているかどうか」「動きを追っているかどうか」によって使い分けが生まれます。
① see ― 無意識に見える
see は「意識せずに目に入る」「自然に見える」というニュアンスを持ちます。
・I can see the mountains from my window.
(窓から山が見えます)・Did you see that shooting star?
(あの流れ星を見た?)

例えば映画とかで主人公がふと窓の外を眺めたときに、遠くの山や空を目にするシーン。
この場合、セリフとしては “I see the mountains.” と言います。本人は特に注意を払ったわけではなく、自然に目に入った光景を表しているのです。
“see” は「無意識に視覚が捉えたもの」を表すと覚えておくと便利です。
「理解する」「会う」という派生的な意味(I see. = なるほど、I’ll see you tomorrow. = 明日会いましょう)もあるため、日常会話では非常に頻繁に登場します。
② look ― 意識して目を向ける
look は「意識的に視線を向ける」「注意を払って見る」という意味を持ちます。
Look at that beautiful sunset!
(あの美しい夕日を見て!)She looked at me with a smile.
(彼女は笑顔で私を見ました)

誰かが夜空を指さして “Look at the stars!” と言うシーンを想像してください。
ここでは視界に自然に入ったのではなく、相手に注意を促して「わざわざ目を向ける」行為を表しています。
“look” は「look at〜」という形で使うのが基本です。
会話では “Look!” と単独で使い、注意を引く場面も多くあります。日本語の「見て!」に近い感覚で覚えると使いやすいです。
③ watch ― 注意深く観察する
watch は「動きのあるものをじっと見る」「注意深く観察する」というニュアンスがあります。
I’m watching TV.
(テレビを見ています)He watched the children playing in the park.
(彼は公園で遊ぶ子どもたちを見守っていました)

主人公がソファに座って映画を見ているとき、英語では “I’m watching a movie.” と表現します。
ここでは単に「視界に入る」や「視線を向ける」ではなく、時間をかけて内容に集中している状態を示しています。
“watch” は「時間をかけて動きを追う」ニュアンスがポイントです。
そのため “watch TV”“watch a movie” と言うのに対し、静止している対象では “look at a picture” のように “look” を使います。
映画のシーンで整理してみよう
シーン1:映画館に入った瞬間
You see the big screen.
(大きなスクリーンが目に入ります)シーン2:友人がポスターを指さす
Look at that poster!
(あのポスターを見て!)シーン3:実際に映画を観る
We are watching the movie.
(私たちは映画を観ています)

このように、一つの場面の中でも “see”“look”“watch” は自然に使い分けられます。
ニュアンスの違いを理解すると、英語での「見る」の表現がぐっと自然になります。
まとめ
- see:自然に目に入る(例:窓から景色が見える)
- look:意識的に目を向ける(例:Look at that!)
- watch:動きを追って注意深く見る(例:映画やスポーツを観る)
ニュアンスの違いを理解すると、会話がより正確で自然になります。映画や日常のシーンを思い浮かべながら「see / look / watch」を意識して使い分けてみましょう。
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