「must / have to / should」の違いと使い方をわかりやすく解説
英語学習者がよくつまずくのが「must / have to / should」の使い分けです。どれも「〜しなければならない」「〜するべき」といった意味に見えますが、ニュアンスや使える場面に大きな違いがあります。
この記事では、「must」=強い義務、「have to」=外的要因による必要、「should」=助言や提案というコアイメージを中心に、例文とシーンを交えて整理します。これで日常会話・ビジネス英語・試験問題でも迷わなくなります。
基本イメージ
3つの表現を「強制力の強さ」で並べると分かりやすいです。
- must:話し手の強い意志や規則で「絶対にしなければならない」
- have to:外部の状況・規則・環境によって「〜せざるを得ない」
- should:道徳的・一般的に「〜したほうがよい」助言

コツ:「強制力の源」がどこにあるかを考えると整理しやすいよ!
① must ― 強い義務・話し手の意志
mustは、話し手が強い意志をもって「必ず〜しなさい」と命じるときに使います。学校の規則や自分の強い決意にも用いられます。
・You must wear a seat belt.
(シートベルトを必ず締めなければなりません)・I must finish this report today.
(今日はどうしてもこのレポートを終わらせなければならない)

ここがポイント:「must」は話し手が強く命じている雰囲気。少し強すぎて会話ではあまり使わないことも。
② have to ― 状況や外的要因による必要
have toは「〜せざるを得ない」。自分の意思ではなく、外的なルールや状況によって必要とされるときに使います。日常会話で最もよく使われる義務表現です。
・I have to work late tonight.
(今夜は残業しなければならない)・You have to show your ID to enter.
(入場するには身分証を提示しなければならない)

よくある誤解:「must」と「have to」は同じに見えるけど、mustは主観的、have toは客観的な必要に近いんだ。
③ should ― 助言・提案・推奨
shouldは「〜した方がいい」というアドバイスや提案に使われます。強制力はなく、あくまで「望ましい」レベルの表現です。
・You should eat more vegetables.
(もっと野菜を食べたほうがいいよ)・We should start the meeting now.
(そろそろ会議を始めたほうがいいね)

ワンポイント:「should」は強制ではなく「おすすめ」。丁寧なアドバイスに便利!
シーンで整理(映画・日常会話)
シーン1:学校の先生が生徒に厳しく
Teacher: You must not be late for class.
(授業に遅刻してはいけません)シーン2:仕事の事情で
I have to take the train at 7 a.m. tomorrow.
(明日は朝7時の電車に乗らなければならない)シーン3:友達へのアドバイス
You should talk to your manager about it.
(そのことは上司に相談したほうがいいよ)

迷ったら強制力の度合い! 強い義務=must、状況的に必要=have to、助言=should。
間違いやすいポイント
似ているからこそ混同しやすいポイントを整理します。
1. must と have to の混同
❌ You must work late because my boss said so.
✅ You have to work late because my boss said so.
上司の命令など「外部要因」で仕方なくやる場合は have to が自然。

見分け方:「自分の意志」か「外部の強制」かで区別!
2. must と should の混同
❌ You must try this cake. It’s good.
✅ You should try this cake. It’s good.
「おすすめ」であって「強制」ではないので should が適切。
3. have to と should の混同
❌ You have to drink more water.
✅ You should drink more water.
健康上のアドバイスなので should が自然。have to だと「強制的に飲め」という響きになってしまう。
まとめ
- must:強い義務、話し手の意志やルールによる「絶対」
- have to:状況や外的要因による「必要」
- should:助言や提案の「望ましさ」
直訳ではなく「強制力の強さ」を軸に整理すれば、自然な使い分けができるようになります。
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