MLB(メジャーリーグベースボール)ロサンゼルス・エンゼルスの大谷選手の活躍が日米問わず毎日のように報じられています。男女日米性別問わず、野球に詳しくない人にまで彼の名前と活躍は知れ渡っていると思います。
最近ではMLBの試合を日本にいても簡単に観られるようになりましたし、日本語のニュースでさえもハイライト映像で英語の実況中継を耳にすることがあると思います。
実況中継はもちろん、ニュースのハイライト映像で英語の実況が出てきたときに記事で取り上げたフレーズを探してみてください。
ピッチャー大谷を観戦する時
大谷選手といえばチームのエースであり、主砲でもあるという「二刀流」の活躍が注目される理由の一つです。
まずは「知っておくとピッチャーとしての活躍を見るのが楽しくなるフレーズ」を3つ紹介します。
swing and a miss
日本語でいう「空振り」のことです。
Swingはスイング(バットを振る)とmissはミス(失敗)なので直訳すると「振って、逃す」という感じです。
まさに読んでそのままの表現なのですが、野球の実況中継の中ではこの一塊のフレーズがワンセットとしてよく出てきます。
大谷選手はストレートも変化球もすべてが一級品なので、中継を観ていても空振りをバッタバッタと取っていく姿が見られます。とてもよく出てくるフレーズです。
空振りで三振を取りました!(実況中継なのでこのときの代名詞はheやhimであることがほとんどです)※strike out:三振を取る
strikeout
こちらは「三振」のことを表す単語です。
空振りなのか見送りなのかは問わず、バッターが3ストライク目を取られてアウトになった状態のことです。
先ほど紹介した ”swing and a miss” とセットで覚えておきたいフレーズですね。
これで4者連続の三振です。
This was a good strikeout.
(ピンチを三振で切り抜けて)これは大きな三振ですね。
また、”strike out” は「三振を取る」という句動詞として実況の中に登場することがあります。
ショーヘイが(バッターを)三振に打ち取りました。He struck him out.
彼は三振に取りました。【注】strikeは不規則変化動詞
strike-struck-struck
mile(球速表示)
MLBにおける球速表示はNPB(日本のプロ野球)と違い、基本的にマイル表示です。
ちなみに球速表示は「1時間当たりの速度(/hour)」で表示されるので、MLBではmile/hour(以下mile/h, マイル)、NPBではkm/hour(以下km/h, キロ)という単位が使われます。
中途半端な数字なので、ぴったりの数字に換算することは出来ません。ただ、だいたいどのくらいの球速なのかを知っておくだけでもどれだけ速いボールを投げているのかのイメージがしやすくなります。
100 mile/h = 160.9 km/h
101 mile/h = 162.5 km/h
102 mile/h = 164 km/h
NPBでは160キロを超えるボールを投げるピッチャーはかなり少数派ですから、100マイルを連発する様子がどれだけ凄まじいことかを少しだけ身近に感じられるようになるのではないでしょうか?
102マイルのボールはよっぽど力を込める場面でしかお目にかかることはできませんが、101や102という球速表示が出たときには実況アナウンサーも興奮している感じが伝わってきます。
実際に実況中継の中ではさまざまなパターンで使われますが、大きく分けて2通りのものを覚えておきましょう!
① 数字のみ
NPBでは実況アナウンサーが数字だけで球速を伝えることはありませんが、MLBでは単位を省いて数字だけを言うことがしばしばあります。当然、単位はマイルです。
(時速)100マイルのストレートです。
② 文章で
単位まで「そのまま言ってしまう」表現の仕方もあります。
(時速)90マイルのスライダーです。
バッター大谷を観戦する時
次に紹介するのは「バッター・オオタニサン」を見るときに知っておくべきフレーズです。
やっぱり打者としての大谷選手に期待するのはホームランではないでしょうか?
ホームランという単語は日本でも普通に使われていますし、もちろんMLBでも使われています…が、実況中継などでは別の表現が使われることが多いです。
【Big Fly】大きな飛球はホームラン?
英語の ”fly” にはたくさんの意味がありますが、ここでは「飛球」の意味で使われています。日本語の「フライ」は打者が打ち上げたボールのことで、逆に地面を転がる「ゴロ」のことは英語では ”grounder” と言ったりします。
“big fly” で「大きなフライ」となるのですが、それがMLBでは単なるフライではなく、ホームランのことを意味します。
また、実況中継の中ではホームランの打球の行方を表現するのにユニークな表現が使われることがあります。
gone
元の英文は ”That has gone.” で「(ボールが)行ってしまった」という表現です。NPBでも打球の行方を表現して実況アナウンサーが「行ったー!!」ということがありますね。
good-bye/see you
外野スタンドに飛び込むボールに対して「さようなら」というような別れの挨拶のフレーズを使ってホームランを表現します。”Good-bye” だけでなく、”See you” や、その省略形の”See-ya” が使われることもあります。
これはとても欧米っぽい表現でNPBには相当する言葉はないような気がします。
forget about it
最後に紹介するのはとてもユニークなフレーズです。さまざまな言い方をされることがありますが、多いのは ”Forget about it!” と省略される言い方で、直訳すると「忘れなさい!」という意味です。
外野を守っている選手は打ちあがったボールを捕るために追いかけますが、「ボールはスタンドに入ってしまうだろうから追いかけるのを諦めなさい」というようなニュアンスです。
打った瞬間にホームランとわかるようなときによく使われている印象があります。
”You can forget about that!” とフルセンテンスで興奮した様子で言われることもあります。
まとめ
〇この記事で紹介したフレーズのおさらい
・strikeout:三振
・mile a hour:マイル(球速)
・Big Fly:ホームラン
〇ホームランのときのかけ声
・Good-bye!
・See-ya!
・Forget about it!
きっと次にニュースを聴くときには今日紹介したたくさんのフレーズが飛び込んでくるようになっていると思います。
野球のプレイ中に使われる用語なども特徴的なものがたくさんあります。日本の表現との違いなどに注目しても面白いですよ!
興味がある人はどんどん野球ならではの表現を学んで、本場の実況中継を聴けるようにチャレンジしてみてください!
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