直訳できない英語表現5選

フレーズ
英語を日本語に訳す際、まず直訳することから始めるのが一般的です。

しかし、直訳しても意味がつかめない英語の表現に出会うことがあります。

そのような表現は、文化の違いから生まれた慣用句(イディオム)や口語的な表現(スラング)であることが多いんです。

最近ではオンライン翻訳やスマートフォンの翻訳機能が非常に便利ですが、それでも対応できない英語表現も存在します。

本記事では、直訳できない英語表現5選を紹介します!

絶対直訳できない英語表現「break the ice」とは?

「break the ice」は英語表現の中でも直訳が難しい表現の一つです。

この表現は、初対面の人とのやり口や、ぎこちない雰囲気をほぐして、交流を始めやすくするための行為を指します。

日本語の「場を和ます」「緊張をぼぐす」などの表現に近いです!

「break the ice」を直訳すると「氷を壊す」となりますが、根底にあるのは「何か冷たい雰囲気」です。
初対面の場というのはよそよそしく感じられることがありますよね。
この「氷」を壊すことで、より自然な交流が始まります。これが「break the ice」の指す意味です。

実用的な使用例

例えば、大学の授業や何かイベントなどでグループワークの際に、初対面の人同士で会話の初めに以下のように使われることがあります。

Let’s break the ice with a quick introduction.
軽く自己紹介して、緊張をほぐしましょう!

この表現は、友好的な雰囲気を作り、話を始めやすくする為の前提として使われます。

また、以下のように名詞としても使うことが可能で、その際は「icebreaker」と言います。

That game was a great icebreaker!
あのゲームで結構緊張がほぐれたね!

ビジネスでも使われる

この表現は個人の交流だけではなく、ビジネスシーンや国際的な場面でも使用されます。

例えば、国際会議の開始時に、相互の関係をスムーズにするためのイベントを「icebreaker」と呼ぶことがあります。

「break the ice」を理解することで、世間話からビジネスの場まで、広いシーンで話をスムーズに進めることが可能です。

絶対直訳できない英語表現「a piece of cake」とは?

「a piece of cake」も英語表現の中で直訳できないフレーズの一つです。

直訳すると「一切れのケーキ」という意味になりますが、これは日本語で言う「朝飯前」や「楽勝」に相当する意味を持つ表現になります。

言い替えれば「ごく容易なこと」という意味で使われるのが「a piece of cake」の特徴です。

「一切れのケーキ」は、たとえ満腹の時でも食べられることから、「簡単にできる」という意味を持つようになったと言われています。主にアメリカで使われることが多いこの表現です。

実用的な使用例

This exam was a piece of cake!
この試験は楽勝だった!

これは日常生活から仕事の場面まで、広く使うことが可能で、また自信を表現するニュアンスとしても使えます。

「a piece of cake」を覚えると、日常の交流や仕事の場面で広く使用できます。

簡単な表現なので、英語入門者でも自然に使えますね!

絶対直訳できない英語表現「break a leg」とは?

「break a Leg」は直訳すると「足を折れ」という意味になりますが、実際の意味は「頑張れ!」や「幸運を祈る」という気持ちを伝える表現です。

主にオーディションや舞台に出る人に対して使われることが多い印象です。
通常、反言の表現として「足を折れ」と言うことで、その逆の「事故がないように」や「成功しますように」という願いが込められているそうです。
例えば、以下のように「Good luck with your audition! Break a leg!」と言えば、「オーディション頑張って!」という意味になります。
悩む女性

I’m so nerves about my audition tomorrow.
明日のオーディション緊張するなー。

講師

Good luck with your audition! Break a leg!
オーディション頑張って!幸運を!

注意点として「break your leg」は文字通り「足を折れ」の意味になるので注意が必要です。
「break a Leg」で覚えましょう!

 

使用される場面

この表現は主にカジュアルな場で使われるため、ビジネスシーンやフォーマルな場では使用を控えるべきです。

ビジネス場面では「Good luck」や「Best wishes」のような表現を使いましょう!

絶対直訳できない英語表現「get out of here」とは?

「Get out of here」は一見、ただの指示文のように見えますが、実は大きく分けて二つの意味があります。

一般的によく耳にするのは直訳通りの「ここから出て行け!」という意味です。

そして、もう一つ意味があり、「まじで?」や「うそでしょ?」といった絶妙な反応を表現もできるんです!

これは文脈や言い方によって判断できます。

実用的な使用例

A:Do you remenber that I bought the lottery the other day? You know what happened?
この間、宝くじ買ったの覚えてる?それどうなったと思う?
B:Wait, you won the lottery? Get out of here!
まさか、当たったの?!うそでしょ?!

上記例文のように「まじで?」や「うそでしょ?」の意味でほとんどの場合では、歓喜しい場面や信じられないような情報を聞いたときに「Get out of here!」が使われます。

使用される場面

「Get out of here」は日常会話で広く使われる表現ですが、文脈や反応の見せ方によって意味が大きく変わります。

真剣な場面では文字通り直訳の意味で使われる一方、カジュアルな交流では「うそでしょ?」といった意味で使用されることが多いのが特徴です。

絶対直訳できない英語表現「old School」とは?

「old school」は直訳すると”古い学校”となりますが、文脈によってポジティブな意味とネガティブな意味を持つ表現です。

ポジティブな意味

「old school」がスラング的に使われる場合、この表現は「古き良き時代」や「古いけれど魅力的」という意味になります。

音楽やファッション、ゲームなど様々な分野で「old school」は、以下の例文のように古さや香りを込めつつも時代を超えた魅力を持つものに使われます。

I prefer old school styles to modren styles about fashion.
現代のスタイルより昔の古いスタイルの方が好き。

ネガティブな意味

一方で「old school」は、文脈によっては「時代遅れ」や「古臭い」というネガティブな意味でも使われます。

His thoughts are kind of school.
彼の考えってちょっと古いんだよねー。

上記のように、考え方や手法が現代に適していないことを指しており、非難の意を含んでいることが多いです。

使用される場面

「old school」は日常の会話から音楽、ファッション、総合アートまで広い分野で使われます。

そのため、相手の反応や文脈を見て、その意味を適切に判断することが重要です。

「old school」はポジティブな意味とネガティブな意味を持つ表現で、文脈によってその解釈は大きく変わります。

まとめ

この記事では、直訳できない英語表現5選を紹介しました。

・break the ice→「場を和ます」「緊張をぼぐす」などの表現に近い意味
・a piece of cake→「朝飯前」や「楽勝」に相当する意味
・break a leg→「頑張れ!」や「幸運を祈る」の意味
・get out→「まじで?」や「うそでしょ?」の意味
・old school→ネガティブな意味では「時代遅れ」や「古臭い」、ポジティブな意味で「古いけれど魅力的」

直訳できない英語表現は、その背景やニュアンスを理解することで、意味を深く理解できるようになります。

これらの表現を覚え、シチュエーションに応じて使いこなしてみてください!

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