What happened? I could hear a pin drop right now.
何かあった?めっちゃシーンとしてるじゃん。
Let see… It seems like he dropped the ball again.
あいつがまたやらかしたらしいんだよー。
Oh, men. I just dropped by at a bad time. But, thanks anyway. I’ll drop him a line later.
タイミング悪い時に来ちゃったな―。でもありがと!連絡しとく。
“drop” という単語を普段の会話で使っていますか?「落とす」という意味は誰でも知っていると思いますが、実はさまざまなイディオムの中に使われている便利な言葉なんです。
hear a pin drop|静まり返っている
直訳すると、「針が落ちる音が聞こえる(ほど静まり返っている)」となります。
実際に針を落とすことを言いたいわけではないので、仮定法として使われることが多いです。
今、針が落ちたら(その音ですら)聞こえるだろう。
⇒この部屋はシーンと静まり返っている。
it got so quiet you could hear a pin drop pic.twitter.com/7R7tXUDS9X
— sting’s nursing home assistant (@acertainromnce) January 30, 2022
it got so quiet you could hear a pin drop
シーンと静まり返っていた。
この上の文章に注目して見ると、このイディオムの部分が無くてもそこが「静かだった」ということを伝えることはできることにお気づきですか?
ただし、「シーンと物音ひとつなく、針が落ちると聞こえてしまうくらい静か」という様子を比喩的に伝えることができる面白い表現だと思います。
英語にはこのような表現がたくさん見られます。ぜひ、表現の幅を広げていきましょう!
drop the ball|しくじる・へまをする・失敗する
何か重要な状況で失敗をしてしまったことを表現するイディオムです。
由来はいくつかあり、アメフトのシーンから来ていると言われていていますが、日本人にとっては野球をイメージする方がわかりやすいかもしれません。
どちらのスポーツにおいても最後の最後にボールを落としてしまうことで試合の形勢は逆転してしまいます。
単純に失敗した、というだけでなく、そのボールさえキャッチしていれば勝てたのに…というところから「重大な局面で」「不注意のせいで」失敗してしまった、というニュアンスを含めて伝えることができる面白い表現ですよね。
彼がまたやらかしたらしいですよ
We can’t drop the ball on this project.
このプロジェクトは絶対に失敗できないぞ!
この表現は一緒にon this(that)~と繋げて、何に対する失敗なのかを補足することが多いです。
There are certain holidays you don’t want to drop the ball on (especially ones that may be coming up on the 14th). Sometimes caring for yourself means taking care of those closest to you! #SelfcareSunday pic.twitter.com/UQEzZaphuk
— Loving Air Inc (@lovingairinc) February 6, 2022
There are certain holidays you don’t want to drop the ball on (especially ones that may be coming up on the 14th). Sometimes caring for yourself means taking care of those closest to you!
みんなが失敗したくない日が2月14日にあります
⇒大切な日がもうすぐやってきます!準備はいいですか?
drop by|立ち寄る
=I’ll drop by the book store on my way home.
帰る途中で本屋に寄ろうと思っています。
「どこかに行く途中に立ち寄る」というニュアンスでよく使われるイディオムに ”stop by” というものがあります。
“drop by” はこれとニュアンス的にも全く同じ意味で置き換えて使うことができます。(ただ、アメリカ英語では “stop by” の方が好んで使われる傾向にあるようです)
こちらも「立ち寄る」という意味で、ニュアンスもほとんど変わらないのですが、少しだけ丁寧な言い回しとされています。byの持つニュアンスを汲み取ると、”drop by” の方がより近い場所に短時間だけ立ち寄るというようなイメージです。
最も大きな違いとしては ”drop in” は必ず自動詞としてしか使えないので後ろに前置詞を置く必要があります。
彼の「家」に寄りました。
I dropped in on him.
「彼」のところに寄りました。(家に行ったかはわからない)
“drop by” を使う場合はどちらにも使えます。
彼の「家」に寄りました。
I dropped by him.
「彼」のところに寄りました。
drop a line|連絡を入れる
元々は「手紙を書いて送る」という意味の言葉でしたが、メールやショートメッセージを使って連絡する場合など、基本的に「連絡を入れる」ということを伝えたいときにはどんなときにも使えます。特に多くのアメリカ人は電話で連絡する時にもこの表現を使うようです。
仕事が終わったら連絡してください。
(参考)その他の「連絡する」という表現を合わせて紹介します。
その他のdropを使った表現
drop a bomb/bombshell|衝撃発言をする
drop a bomb
to do or say something that is very shocking and unexpected
単語通りに直訳すると「爆弾(砲弾)を落とす」ですが、bombやbombshellは比喩的に「人を驚かせるニュース」という意味で用いられていて、会話の中で使われるときは「衝撃的な行動を起こす」というニュアンスを伝えるためのカジュアルな表現として使われます。
妻が衝撃的な発言をして、離婚を申し出てきたんだよ。
⇒彼女がいきなり離婚を言い出してきてびっくりしたよ。She dropped the bombshell right now. She is with a baby!
彼女が衝撃的な発言をした。妊娠しているということだ。
⇒びっくりしたんだけど、彼女妊娠してるんだってさ!
このように話し手が驚いているニュアンスを含めて伝えることができる面白い表現です。
drop|関係を断つ・きっぱりやめる
日本人は「ドロップアウト」というカタカナ語に馴染みがあるため、”drop”という単語からは「落とす」だけでなく「やめる」という意味も想像できるかもしれません。履修をやめる・学校をやめるなどの学業に関することや訴訟を取り下げることに使われる単語です。
一方、会話の中では何かしていることに対して「きっぱりとやめる」というニュアンスで使われることがあります。
いくつかの例文を挙げるので使い方のイメージを膨らませてみてください。
子どもじみたことしないで!Drop the subject. I don’t like talking about my work.
その話題はやめてくれ。仕事については話したくないんだ。
TOEICどうだった?
B: Just drop it.
聞くなよ~
例文を見ていってもわかるように少し投げやりなニュアンスを含めた口語的な表現ですので使うシチュエーションや相手には注意しましょう。
まとめ
この記事で紹介したフレーズは
drop the ball―しくじる
drop by―立ち寄る
drop a line―連絡する
です。
この記事をしっかり読んでもらったあなたはもうバッチリだと思いますが、dropは幅広い表現に用いられるとても便利な単語の一つです。
「drop=落とす」だけで終わらせてしまってはもったいないです!
今回紹介したフレーズについても暗記するのではなく、dropの持つコアイメージを頭に浮かべながら使えるようにしていきましょう。
何かあった?めっちゃシーンとしてるじゃん。
B: Let see… It seems like he dropped the ball again.
あいつがまたやらかしたらしいんだよー。
A: Oh, men. I just dropped by at a bad time. But, thanks anyway. I’ll drop him a line later.
え~、タイミング悪い時に来ちゃったな―。まあ、でもありがと!あとで連絡入れとくよ。
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