友達に「聞き流すだけで簡単に英語をマスター(仮)」
っていう教材を紹介されたんだけど、本当に効果あるのかなあ…
こんな悩みを解決できる記事を用意しました。
まず、結論からいきます!
どれだけ高い教材を利用しても、何十年続けても「聞き流しだけ」では英語が話せるようにはなりません。
この記事の前半では「初心者に聞き流しをおすすめしない理由」について、後半では「音声学習を有効に活用するコツ」について解説します。
初心者に「聴き流し学習」をおすすめしない理由
「楽をしたい」の延長線上にあることが多いから
「聴き流すだけで英語がペラペラに…」というキャッチフレーズの聞き流し教材がたくさんありますよね。
結論を言うと、そんな上手い話はありません。もちろん、まったく効果がないわけではありませんよ!
「日本人は英語学習時間が圧倒的に足りていない」という記事を書きましたが、「すきま時間を使って、空いている耳で少しでも英語に触れよう」と思っているのであれば素晴らしい意識だと思います。
ただし、何も考えずに聴き流してしまっては、頭の中を通り過ぎていくだけになってしまいます。聴き流しのやり方と位置づけをしっかりと設定しておくことが必要です。
注意したいのは、あなたが聴き流し教材に興味を持ったきっかけが「少しでも楽をして英語を身につけたい」という気持ちの裏返しであるケースがあることです。
いくら高い教材を買っても、それだけでは英語が身につかないのは当然です。
なーんだ!やっぱり無理じゃん!
と、英語を諦めてしまうのはすごくもったいないと思います。
有効な聴き流し教材を見つけることが難しい
聴こえてくる内容の80~95%以上を理解していないと聴き流しを学習に利用するのは難しいと言われています。
特に初心者はもともと語彙が少なく、正しい発音が理解できていないため、脳にとっては聴こえてくるくるものが言葉(英語)ではなく単に”音”になってしまうことが多いです。
理想的には
このような素材があれば良いのですが、なかなか難しいですよね。
【自分に合ったレベルの素材】であることが必須条件になるので、高い教材だからといって効果が保証されるわけではないことを知っておきましょう。
「聴き流し」には集中が伴わないことが多い
あくまで補助的なものにしかならないから
最後に、仮に自分のレベルに合った教材を見つけて、しっかり集中して聴くことができたとしても聞き流しの効果は限定的であるといえます。
何度も繰り返して聴いているうちに、内容についての理解は何度も上塗りされて知識に定着します。繰り返し聴いた内容について話すときや同じシチュエーションに自分が置かれた時にはスラスラと話せるようになるかもしれません。
「英語でのプレゼンやスピーチなどができればいい」ということであれば、自分でスピーチの原稿を読んで音声素材を作って繰り返し聴くことは効果的だと思います。
ただし、英語学習という広い視点で見ると限定的です。あくまでメインの学習をしっかりと進めるのを補助するために使っていくという気持ちが必要です。
「ながら聴き」を効果的に行うポイント
すきまの時間に空いている耳を使って行うことは同じでも「聴き流し」と「ながら聴き」とでは少し意識の持ち方にニュアンスの違いがあります。この意識を持って以下のポイントを見てみてください。
① 音声に集中できる環境で行う
英語学習に限らず、ここ数年ですきま時間を活用して勉強やなんらかのインプットをする人は圧倒的に増えました。例えば、耳で読書ができるオーディブルやオーディオブック、他にも数えきれないほどの音声プラットフォームが登場しています。
「ながら学習」というと何か他のことをしながら行うというイメージがあると思いますが、最大の注意点は「頭を使う作業と並行してはいけない」ということです。
例えば、テレビを観ながら勉強をしたり本を読んだことはありますか?どちらか(きっと勉強のほうでしょうが…)がおろそかになったり、どちらにも集中できないというようなことが起きると思います。
いくら耳が空いているといっても入ってくる情報を処理する脳は一つなので一度に複数の情報を処理することは難しいです。絶対無理ではないのですが、処理速度が落ちて結果的に効率は悪くなると思います。
つまり、「ながら学習」ができるタイミング=頭を使わない単純作業をしているとき、だといえます。例えば、
・料理(慣れている人なら…)
・通勤
・入浴
・軽い運動
など、頭を使わないタイミングを探してみましょう。※通勤や移動時に行う場合は周囲の安全に特に注意をしましょう。
② 自分に合ったレベルの教材を選ぶ
一番難しいかもしれませんが上でも述べたように少なくとも80%以上を理解できているものが理想的です。あまりにも理解できない部分が多いと、脳が処理しようとするのをやめてしまいます。
・ラジオ講座
・動画・音声プラットフォーム(YouTube, Podcastなど)
自分に合ったレベルの素材を探すのは骨が折れる作業ですが、今は無料でスクリプト付きの音声素材がダウンロードできるのでいろいろと試すことができます。
また、素材は必ずしも用意されたものである必要はありません。自分で音声を吹き込んで自作の教材を作ることもできます。
なかなか初心者にはハードルが高いかもしれませんが、自分の口から出る言葉なのでおのずと理解度は高いはずですし、自分の勉強したいことをピンポイントに盛り込んだ教材を作ることができるのでおすすめです。
③ 聞くだけでなく、自分も声に出して追いかける
例えば、本を読む前に「あとで内容を要約しよう」と決めてから読み始めると。そうでないときと比べて内容が頭への入りやすくなります。
音声学習をするときも一緒です。
ただ聞くだけでなく、「聴こえてきたものを真似して繰り返す(シャード―イングをする)」
と決めておくと、「しっかり聴き取らないと真似できない…」という気持ちが働き、集中せざるを得ないため学習効果は高まります。
まとめ
英語学習初心者にとっては「聴き流し」は非常に難しい学習方法であることがわかっていただけたでしょうか?
ただし、少し意識を変えて取り組むことですきま時間を有効な学習時間にすることができます。楽しく英語学習を続けていけるように工夫してみましょう。
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