結論から言うと、ネイティブスピーカーは “nesting” という表現を「赤ちゃんのための準備」という意味で使います。
【ネスト:nest 】ってどんな意味?
“nest” の本来の意味は?
- ①巣 【名詞】
- ②巣を作る 【動詞】
大きく分けると、名詞の巣だけでなく、「巣を作る」という意味の動詞としても使われます。
①動物・昆虫の巣
a structure or place made or chosen by a bird for laying eggs and sheltering its young.
主に、鳥や昆虫の「巣」のことを表す名詞です。
また、ほとんどの動物の住処を日本語ではすべて「巣」でまとめていますが、
ミツバチの 巣→ hive
クモ → cobweb
のように、英語ではさまざまな形の表現があります。
基本的には動物に使う言葉ですが、比喩的に人間にも使うことがあります。
息子は来月、巣立っていきます。
ちょっと直訳気味になってしまっていますが、独立して自分で生計を立ててやっていく・親元を離れるというようなイメージになります。
② 巣を作る
To build a nest, or live in a nest
一方で、動詞で「巣を作る」という意味でも使われることがあります。
nesting instinctとは
「巣立ち」という言葉があるように、人間の生活の中にも「巣」に関わる言葉がたくさんあります。
例えば、日本語で「巣作り本能」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、妊娠中になぜか家の掃除や整理がしたくなる現象です。
科学的に証明されているようなことではないのですが、母子の関係作りのための順応で、赤ちゃんが産まれる前から絆を強めるための不思議な変化であると言われています。
その「巣作り本能」は、”instinct:本能”という単語を使って、”nesting instinct”という風に表現します。
nestingは、赤ちゃんのための準備のこと
会話の中で “nesting” っていうのが出てきたんだよねー
先ほど、nesting instinctという特定のフレーズがあると紹介しましたが、それだけでなく、シンプルに”nesting”というワードがネイティブ同士の会話の中には出てきます。
Nesting: preparing and organizing house for a newborn baby
これは「生まれてくる赤ちゃんのための準備をする」という広い意味で使うことのできる便利な表現です。
具体的にはどんなこと?
- オムツ(diaper)やミルク(formula)などの消耗品を準備する
- 子ども服を揃えて準備する
- 産後に子どもの世話がしやすいように家をカスタマイズする
など、特に赤ちゃんが産まれるまでのさまざまな準備のことを示します。
チャイルドシートやおもちゃなど、赤ちゃんのための出費のことを ”nesting expense” という言い回しもあります。
ネイティブは “nesting” をこう使う
実際に会話の中でどのように使われるのかをチェックしておきましょう。
I’ve been extremely busy nesting lately.
最近、産後の赤ちゃんのための準備がすごく忙しくて。
You must be looking forward to meeting your baby, but that sounds hard, too!
赤ちゃんと会うのは楽しみだろうけど、大変そうだね!
You’re right. Let me know your nesting experience. Do you have any good tips?
そうなのよー。何か良いコツはない?
“nesting” というワード1つで文脈に合わせて広く使えるので覚えておきたいですね。
ちなみに、実際に別の言葉に言い替えられる場合は
Preparing for a newborn:新生児のための準備
日常会話の中では、このような表現で会話に出てくることも多いです。
この記事のまとめ
- nestの基本的な意味は、動物・昆虫の巣(名詞)もしくは巣を作るという動作(動詞)
- 比喩的な表現で人間の動作にも使われることがある
- nestingは「生まれてくる赤ちゃんのための準備全般」を表す表現
人間の赤ちゃんに関する表現で使われるのは知らなかったよ
今回紹介した”nesting”という言葉は由来も印象的であり、特定のシチュエーションでピンポイントに使える表現です。
ネイティブ相手に使うと一目置かれるかもしれませんよ!
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