日本の秋の伝統行事「お月見」について外国の方に聞かれたとき、どのように伝えたら良いでしょうか。
この記事では「お月見」や「中秋の名月」「十五夜」を英語で分かりやすく伝えるフレーズをご紹介します。
また、毎年お月見の時期だけ販売される月見商品は、よくテレビCMでも流れていますので外国の方も目にする機会が多いでしょう。
月見そばや月見バーガーを紹介するフレーズもありますので、ぜひ伝えてみて下さいね!
お月見とは
お月見は日本の伝統的な行事のため「Otsukimi」と表現します。
moon viewing
viewing the moon
と訳して説明すると分かりやすいですね。
それでは、お月見について詳しく説明してみましょう。
- お月見とは旧暦8月15日の夜、秋の美しい満月を眺めて楽しむことを言います。
Otsukimi means viewing or enjoying the beautiful full moon in autumn on the night of August 15th, on the lunar calendar.
- 9月中旬ごろにお月見を楽しみます。
We enjoy viewing the moon around the middle of September.
中秋の名月と十五夜
次にお月見の時期によく聞かれる言葉「中秋の名月」や「十五夜」について、それぞれの意味を説明しましょう。
中秋の名月、十五夜もそれぞれ日本語のまま「Chushu no Meigetsu」「Jugoya」と表現します。
中秋の名月
中秋の名月は英語でHarvest moonと言います。
Harvest moonには9月に観測される満月のことや収穫の月という意味があります。
それでは、中秋の名月について詳しく説明してみましょう。
- 旧暦の8月15日に見える月は「中秋の名月」と言われています。
“Chushu no Meigetsu” is the 15th day of the August of the lunar calendar.
- 旧暦の8月15日は秋のちょうど真ん中にあたるため、「中秋」と呼ばれます。
August 15th of the lunar calendar is right in the middle of autumn, and is also called “Chushu”.
- 中秋の名月は旧暦によって決まるので、年によって日にちが異なります。
The actual date changes every year because it is determined by the lunar calendar.
- 2024年の中秋の名月は9月18日で、一年で一番きれいな満月を見ることができます。Chushu no Meigetsu in 2024 will be on September 18,so we can watch the most beautiful moon of the year.
十五夜
十五夜も旧暦の8月15日のことを指し、中秋の名月とも呼ばれています。
それでは、十五夜についても説明してみましょう。
- 十五夜は15番目の夜という意味です。
Jugoya means the 15th night.
- 十五夜は中秋の名月と同じく旧暦の8月15日のことを言います。
Jugoya is the same as the Chushu no Meigetsu on the 15th day of the August of the lunar calendar.
- 十五夜の日付は毎年変わります。
The date of Jugoya changes each year.
日本のお月見の習慣
日本のお月見の習慣では、月を鑑賞する際に、月見だんごやすすきをお供えすることが一般的です。
月見だんごやすすきも「Tsukimi–dango」や「Susuki」と表現します。
日本では、お月見の時は月見団子や、すすきをお供えします。
In Japan, “Tsukimi-dango” and “Susuki” are given as offerings during Otsukimi.
月見だんご→moon viewing rice dumpling
すすき→Japanese pampas grassもしくはsilver grass
と伝えると分かりやすいですね。
月見だんご
- 月見だんごは月に見立てて丸い形になっています。
Tsukimi-dango is round in shape to look like the moon. - お米の収穫に感謝し、月見だんごをお供えします。
We offer rice dumplings to give thanks to god for rice harvest because Tsukimi-dango. - 「十五夜」ではお団子をピラミッド状に15個重ねると良いと言われています。
→It is said that it is good to stack 15 dumplings on a pyramid shape in “Jugoya”. - お月見の期間中、おだんごを食べると健康と幸せになると考えられています。
→During the moon viewing, it is believed eating Tsukimi-Dango will provide health and happiness to us.
すすき
- 十五夜には月見だんごと一緒にすすきもお供えします。
Jugoya dumplings or “Tsukimi-dango” and ”Susuki” are given as offering. - すすきは月の神様を招き、また魔除けの力があると信じられています。
Susuki are believed to invite the god of the moon and have the power to ward off demons. - 秋に収穫物をお供えするのは、秋の収穫に感謝するためです。
The reason why we offered what we harvest in the autumn is to show appreciation for the autumn harvest.
お月見にちなんだ商品が多く登場
現代では、月見商品が多く登場するようになりました。
月見そばやうどんは定番商品となり、スーパーやファーストフードチェーンでは期間限定で月見関連の商品が出てきますよね。
そのことについても説明してみましょう。
- 日本では卵を月に見立てた食べ物があります。
In Japan, there is a food that makes eggs look like a full moon.
- 温かいつゆの蕎麦の上に生卵を乗せたものを「月見そば」と言います。
Soba noodles with warm broth and a raw egg on top are called “Tsukimi-soba” .
- お月見の時期になると「月見バーガー」がハンバーガーショップで販売されます。
During Otsukimi season,some hamburger shops sell “Tsukimi burgers” which have sunny-side up eggs in them. - 一部のレストランでは、目玉焼きを乗せた月見ハンバーグや月見牛丼も販売されています。
Some restaurants also sell “Tsukimi hamburg steak” and “Tsukimi beef bowls” with a fried egg on top.
まとめ
「お月見」や「中秋の名月」「十五夜」についての説明文をいくつかご紹介しました。
お月見は日本の伝統行事なので「Otsukimi」などそのまま日本語で表現しますが
お月見(Osukimi)→moon viewingもしくはviewing the moon
中秋の名月(Chushu no Meigetsu)→Harvest moon
月見だんご(Tsukimi-dango)→moon viewing rice dumpling
すすき(Susuki)→Japanese pampas grassもしくはsilver grass
と訳して説明すると、より伝わりやすくなります。
また、お月見の時期に販売される月見商品は、外国の方も街中で見る機会もあると思いますので「卵を月に見立てている」と説明すると分かりやすいでしょう。
この記事を参考に、外国の方に日本の秋の風物詩「お月見」について自信を持って説明してみてくださいね。