“sticky” という言葉を聞いたことがありますか?
made of or covered with a substance that sticks to surfaces
“sticky” の元になっているのは「くっつく」という意味を持つ ”stick” であり、上に示したように単独で「ベタベタした」とか「粘着性のある」という形容詞として知られています。
ただ、この単語の持つ「ベタベタした」というニュアンスは実在のあるものだけでなく、さまざまな方向に派生した面白い使い方をされることがあります。
中でもイメージしやすく、会話の中でも使いやすそうなものを厳選して紹介するので、ぜひ覚えてしっかりと使えるようにしておきましょう!
知らないと使えない “sticky” の3つの使い方
厄介な問題
I found myself in a sticky situation…
(厄介なことになっちゃってね)
sticky situation…ベタベタしてなんか大変そう…
半分正解!
「ベタベタした」という意味を持つ ”sticky” は「厄介な・面倒な」という意味でも使われます。
この意味で使われるのは例文でも挙げた ”a sticky situation:厄介な状況” や “a sticky problem:面倒な問題” などのようにsituation, problem, isuueなどの言葉と一緒に使われることがよく見られます。
口語的な表現ではありますが、意味合いの性質上ビジネスの場でも使われる表現です。
実際の会話例をいくつか紹介しますので日本語訳を覚えるようとするのではなく、どのようなシチュエーションで使われるのかを理解しておきましょう。
会話1
I heard you’ll quit your job.
(仕事やめるって聞いたよ?)
Yeah… It’s kind of sticky situation.
(そうなんだよねー、なんか複雑な状況で…)
まずこの厄介な問題を片付けないとね…
余談ですが、大袈裟に表現をするアメリカ人に比べてイギリス人は控えめな表現を好む国民性があるらしいです。
そのため、イギリス英語においてはすごく大変な状況に対しても ”sticky” を使うことがありますが、アメリカ英語ではすごく大変で切羽詰まった状況の場合はこの言葉は使わないというように両者で解釈の違いがあります。
蒸し暑い天気/ジメジメする
It’s kind of hot and sticky this morning.
これはわかるよ!「ジメジメする」だよね?
2つ目は「ジメジメする・蒸し暑い」という意味で天気に使われる表現です。
日本では梅雨明け頃がぴったりでしょう。蒸し暑くてじっとりとかいた汗が服に張り付き「ベタベタしている」というイメージから ”sticky” を容易に想像できる使い方です。
類似表現として「湿度が高いこと」を表現する言葉には “humid” がありますが、”sticky” を使うとより汗がにじんでいる様子が伝わりやすいですね。
明日は蒸し暑くなりそうだねー
手癖が悪い/盗み癖がある
Actually He has sticky fingers…
え、指がベタベタしてるの?嫌だなあ…
“sticky fingers” というフレーズを使って「盗み癖がある」という表現をすることができます。
文字通りに直訳すると「ベタベタした指」になってしまいますが、そのままイメージを広げてみましょう。
お店の商品や人の持ち物を接着剤を付けた指にくっつけて上手く盗んでしまうことから来ている表現だと言われています。
例文で示したように
という使い方だけでなく、”sticky fingers” だけで「盗む癖のある人」のことを表すこともあります。
また、ベタベタした指が有利なスポーツは何でしょうか?
日本人にとってはさほど馴染みのあるスポーツではないためイメージしにくいですが、アメフトで「パスを受けるのが上手い選手」のことを ”sticky fingers” と表現することもあるんです!面白いですね。
I think you have butter fingers…
え?今度はバター?あ、わかった!つるつるでキレイな指!ありがとう!照れちゃう…
ベタベタした指は物をピタっとくっつけるのに向いているのに対し、ツルツルの指はすべってものを上手く掴めません。そのため、
このような表現があり、そこから派生して「不器用な人」のことを表すこともあります。
褒められてなかったのね…
まとめ
この記事では、”sticky” を使った便利な表現3選を紹介しました。
stickyの本来の意味
ベタベタした、粘着性のある
覚えておきたいstickyの派生表現
① 厄介な問題
② 蒸し暑い気候
③ 盗み癖のある人
このような派生表現は知らないと何を言っているのかが全く理解できませんが、一度頭に入れておけば耳から入ってきたときにニュアンスを理解することができます。
また、逆に元の “sticky” の「ベタベタした」という意味も定着しやすくなると思います。
このようにイメージで単語の意味を捉えていくと派生表現・熟語表現も易しく身につけることができるのでコツコツとやっていきましょう!
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