【stick】を使った英語フレーズ3選「こだわる・ぶらぶらする・印象に残る」を解説

フレーズ

stick(スティック)は日本人にもなじみのある英単語ではないでしょうか。木の棒や杖、細い枝など、細長い棒状のものの総称として使われています。

一方、stickの動詞としての意味には「突き刺す」「留める」というものがあります。

名詞としての意味として理解した「棒状のもの」というイメージから派生させて「(棒状のもので)突き刺す」というように理解しておくと広い範囲の意味をカバーできます。

この記事では、覚えておきたい【stick】 を使った表現を紹介します。
この記事は、初心者向け英会話スクール「SP World」代表講師・矢倉汐美が監修しています。
記事の中で紹介するフレーズは以下の3つです。

Stickの意味・ニュアンスは「その場にとどめる」

stickには相手やモノを突き刺して動けなくすることで「その場所に留める」というニュアンスがあります。

    I stuck a poster on the wall.
私は壁にポスターを貼った。
    Where should I stick this?
これどこに置いたらいい?
    Natto sticks to my hands.
納豆は手にはりつくよ。

 ①と②の例文では「put」に置き換えることもできます。

3のように「くっつく・張り付く」というところから形容詞の “sticky” はその意味を強調した「ねばねばした」というような意味で使われます。

“sticky” の使い方についてはこちらの記事にまとめているので合わせて確認してみてください!

知っておくと便利な “Sticky” の使い方3選
"sticky" という言葉を聞いたことがありますか? sticky(adjective) made of or covered with a substance that sticks to surfaces “sticky” の元になっ...

しっかりマスターしてくださいね!

stick to|こだわる

stick to
to persist, to continue doing or using (something) especially when it is difficult to do

上で紹介したように「突き刺す・留める」という意味の ”stick” が前置詞の to を伴うと、自動詞としての働きに限定されるため「くっつく」というニュアンスを持ちます。

そこから派生して「こだわる」という意味で使われることの多い表現です。

例文でニュアンスを確認しましょう!

No matter what you say, I’ll stick to my gut feeling.
君が何と言おうが、直感を貫くつもりだよ。
※gut feeling:直感
We should stick to our original plan.
元のプランにこだわるべきだよ。
You should stick to your English study.
君は英語の勉強にしがみつきつづけるべきだ

上の例文を見てもわかるように「こだわる」のは物理的なものだけでなく、直感やプランなどの概念的なものでもOKなのがわかります。

「くっつく⇒固執する」というイメージから「貫く・やり抜く」という”粘り強い”意志を伝えることができます。

ビジネスのシチュエーションに相性が良さそうですが、「固執する」という広い意味をカバーすることのできるフレーズなのでぜひ使えるようにしておきましょう!

stick around| ぶらぶらする

stick around
remain in or near a place

元の ”stick” の意味から考えると「近くに留める・近くにいる」というイメージです。

辞書における解釈を読み取ると「近くでぶらぶらする」「その場で待つ」というようなニュアンスの表現ですが、実はネイティブがかなり広い意味で使うフレーズの一つです。

講師

Do you want to stick around me after meeting?

会議が終わったら一緒にその辺ぶらぶらしない?

Sounds good! Where are you going to go?

いいね!どこいくの?


 

Let’s stick around here in a while?

しばらくこの辺ぶらぶらしない?

男性笑顔(右)

Okay. It’ll take a few minutes before the restaurant opens.

いいよ!まだレストランが開くまで少しかかりそうだし。

場所だけでなく、人に対しても使えるので「何かにくっついて回る」というようなイメージを持っておくと良いですよ。

もう一つ、面白い使い方を紹介します。

テレビやラジオの途中で「チャンネルはそのままで」というのを聞いたことがあると思います。

その場合は ”Stay tuned!” というような言い回しがよく使われます。

直訳すると「今、合っているチューニング(選曲)にそのままいてね」というような訳になりますが、「チャンネルはそのままで」のイメージは湧きますか?

同様のニュアンスで ”Stick around here!” と使われることもあるようです。

stick in one’s mind|印象に強く残る

stick in one’s mind
if something sticks in your mind, you remember it well because it is unusual or interesting

文字通りに直訳すると「何かが心に突き刺さる」となりますが、モノや出来事を主語にしてただ頭に残っているだけでなく「強く印象に残っていて忘れられない」というニュアンスになります。

One thing sticks in my mind.
一つどうしても忘れられないことがあるんだ。What you told me really sticks in my mind.
君に言われたことがずっと頭に残ってるよ。

 ただ何かを覚えているときの ”remember” では少し伝えきれないときにサラッと使えるとカッコ良いですね!

まとめ

“stick” には「突く・突き刺す」の他に「留める・くっつける」という意味があります。

① stick to|何かにくっつく⇒固執する・こだわる
② stick around|近くに留まる⇒ぶらぶらする
③ stick in one’s mind|心に突き刺さる⇒強く印象に残る

学校では習わない表現も動詞の持つ意味をしっかりと理解してイメージを膨らませると暗記する必要がなく、スッと入ってくるようになります。

英語には他にもこのような表現がたくさんあります。この記事で勉強したようにイメージを膨らませる練習をして他の動詞でも表現を増やしていけるようにしましょう!

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