このコラムでは、さまざまなシチュエーションで使えるフレーズを紹介しています。初心者にもわかりやすい単語や表現を中心に紹介するので、覚えてどんどん使ってみてくださいね!
突然ですが、ゴルフをしたりテレビ中継を観たことはありますか?
ゴルフのプレー中に出てくる用語には多くの英語が登場しますが、実際にはその多くが「和製英語」なのを知っていますか?
「ニアピン」って和製英語なの?
英語だと、なんて言えばいいんだろう…
この場面ではどういうフレーズを使えばいいの?
そんなお悩みを解決できる記事になっています。
ゴルフは密にならない非接触型のスポーツで、最近はプレー人口が増えているという話を聞きました。
この記事で興味を持ってゴルフを始めたり、英語を習得する目標の一つとして「海外でゴルフをしてみたい!」と感じるきっかけになれば幸いです。
【スタート前】に使えるフレーズ
(良い試合でありますように)
・Play well!
(満足いくゴルフをしてくださいね)
これらはゴルフのプレーを始めるときの定番の挨拶フレーズです。
Have a good…はゴルフ以外でもよく使う表現で、「Have a good day!」と言ってもOKですが、gameと言い換えて使えるとカッコ良いですよ!
また、一緒にラウンド回る人だけでなく、フロントやロッカー、お手洗いなどでも知らない人と顔を合わす機会があります。そこでも気軽に声をかけることができればお互いに気持ちよくプレーできます。
「How are you?」や「Hello!」など簡単なフレーズでも良いので目が合ったら声をかけてみましょう!
【プレー中】に使えるフレーズ
(オナーはどなたですか?)
・I have the honor. I’ll tee off shot.
(私です。ティーショットを打ちますね!)
ゴルフでは先にティーショットを打つ人のことを”オナー”と言います。日本語では「オーナー」と呼ばれることもありますが、ownerではなくhonorです。It’s your(my/his/her)honor.と表現されることもあります。
ちなみに、ルール上は用意されているくじを引いてオナーを決めることが一般的で、日本では数字が刻印された鉄のスティックが用意されていることがほとんどです。海外では、ハンディキャップの低い人(持ちスコアが良い人)から順に打つのがポピュラーです。
・tee off ティーショットを打つ
【ラウンド後】に使えるフレーズ
(一緒にラウンドを回れてよかったです)
最後の18ホールが終わったらグリーン上で帽子を取って握手をするのがマナーです。
その時に「今日は一日ありがとうございました!」という感謝を伝えたい時に使いましょう。
It was a pleasure~は「~できて良かった」という意味でゴルフ以外の会話でもよく出てくる表現になります。gameのところをplaying golfにしてもOKです。
プレー中に使える掛け声をマスターして楽しもう!
相手が良いショットを打った時にかける掛け声
・Good shot!/Great shot!
ゴルフのプレー中に日本人同士が掛け合う言葉として「ナイス〇〇!」という形がとても多いです。もちろん、相手が気持ちをくみ取ってくれて通じるとは思いますが、実はNiceはあまり使わないフレーズなんです。
ナイスオン(グリーンに乗った時)
→Good on the green./Good up.
ナイスイン(カップに入った時)
→Good put.
ナイスアウト(バンカーから出せた時)
→Good out.
ナイスバーディ
→Good birdie.
ただし、このようにGoodに言い換えればOKなのでわかりやすいですね!より上位の誉め言葉としてGreatも使えます。
また、最高に素晴らしいショットを褒めたい時には、BeautifulやExcellentというフレーズがよく使われるので覚えておきましょう。
上手く行かなかったときのフォローの掛け声
ナイストライ
→Good try.
惜しい(特にあと少しでパットが入らなかった時)
→Almost.
結果オーライ
→Good miss.
「オーライ」というのは和製英語のようになっていて、「All right!」とは少し違うニュアンスが伝わることがあるので注意が必要ですね。(結果的に)良いミス、で「結果オーライ」と言えることを覚えておきましょう。
その他の掛け声フレーズ
語源には諸説がありますが、英国陸軍が戦場で使っていた「Beware before.(前方注意)」やオランダ語の「vor」に由来するものなどが知られています。
farではなくforeなので「フォア」と読むのが正しいのですが、日本では咄嗟に発語しにくいからか「ファー」と使われることが多いです。
(行け―!)
・Get on!
(グリーンに乗れー!)
・Stay!
(止まれー!)
その他にはこんなフレーズが使われることがよく見られます。
伝わりません!そのゴルフ用語は和製英語!
プレー中に出てくるゴルフ用語はほとんどが和製英語だったりします。いくつか紹介します。
ショートホール(これも和製英語なんですが…)でティーショットをカップから一番近いところに落とせた人を「ニアピン賞」などと表現して、ゴルフコンペで商品がもらえたりします。ピンに近いからnear pinっていう英語だと勘違いされがちですが、英語ではgreenieと表現します。
ゴルフをやらない人にはわかりにくいかもしれませんが、「次の1打で近づけて、その次でカップに入れればパー(par)を取ることができる」という状態でグリーン上にボールを乗せることができれば「パーオンですね!」と言います。つまり、パー4の2打目やパー5の3打目でグリーン上に乗せることです。
これはなんとなく和製英語っぽい響きがあるのでわかるかもしれませんが、英語ではgreen in regulationと言います。直訳すると「規定打数でグリーンに乗せる」ということで、なるほどね!となるかもしれませんね。略してGIRという単語で使われるので見たことがあるかもしれません。
ゴルフ中継などでもよく聴くと思いますが、向かい風を「アゲインスト」追い風を「フォロー」と言います。違和感なく表現できているように思えますが、実はこれらも和製英語です。
それぞれheadwind/tailwindと表現するのですが、これらは航空機が飛行する際に使われていた単語で、動いている物体が風に影響を受ける際にはこの表現を使うことができます。
ボールの身になってみると、向かい風は頭に向かってくるのでhead、追い風はしっぽを押す方向から来るのでtailと考えると間違えないと思います。
ゴルフのスコア用語で英語に親しもう!
スコアを示すフレーズは基本的にそのままで通じます。
パー(±0):Par
イギリスの株取引で使われていた基準となる数値のことをいうparが語源とされています。
バーディ(―1):Birdie
Birdieは「小鳥」です。
Flew like a bird. (鳥のように飛んだショット)と叫んだことがはじまりと言われています。
イーグル(―2):Eagle
一方、Eagleは「鷹」です。
バーディよりも良いスコアなので、より大きい鳥ということで使われるようになりました。
アルバトロス(―3):Albatross
Albatrossは「アホウドリ」
翼と風を巧みに上手く利用して、長距離を飛ぶことのできる鳥なので最高にスコアとして使われるようになりました。アメリカでは、アルバトロスよりもDouble Eagleと表現することが多いそうです。
その他のゴルフ用語
悪いスコアのように見えますが、ゴルフは打数が少ない方が良いスポーツなので日本語で言う「ビッグスコア」は英語でlow scoreと表現します。
フェアウェイとはコースの中で芝が整備されたルートのことで、ラフよりもはるかに次のショットを打ちやすいと言えます。
フェアウェイキープ率とは、ラウンドを通して、どれだけフェアウェイの中でプレーをできているのかを示す指標でアマチュアだと40%を超えていると高く、トッププロ選手で70%前後だと思います。
Tha ratio of fairway keepでも意味は伝わると思いますが、driving accuracyという表現はオシャレですね。直訳すると、「ショットの正確性」です。このように考えることができると、ゴルフに限らず表現の幅が広がりそうです。
ピンまでどれくらい(何ヤード)ありますか?
ピンまでの距離を訪ねる表現です。How long~でもOKですが、yardageというキーワードを使うとシンプルでわかりやすく表現できるので使ってみたいですね。
他にもたくさんの表現がありますが、紹介しきれません…(笑)
この記事を読んで「ゴルフ英語をもっとマスターして海外でプレーしたい」「ゴルフはやったことがないけど、なんだか楽しそう!」と興味を持っていただけたら嬉しいです!