・シャドーイングの教材選びについて知りたい
・シャドーイングの正しいやり方を知りたい
このようなお悩みはありませんか?
この記事で解説する内容は以下の通りです。
「シャドーイング」は、英会話で必要なあらゆる能力を伸ばすことができる学習方法として知られています。
ただし、シャドーイングの手順には気をつけるべきポイントが多く、間違った方法を続けていても効果を感じられないため挫折する人も多いんです。
記事の前半では、「シャドーイングの効果」や「シャドーイングに苦手意識を持つ人が多い理由」を解説します。
記事の後半にかけて、「シャドーイング教材の選び方」に触れた後、「シャドーイングのはじめ方」を5ステップで紹介していきます。
記事を最後まで読むと、シャドーイングのやり方を完全に理解できます。効果的なシャドーイングの方法を実践し、英語力をどんどんアップさせていきましょう!
英語学習におけるシャドーイングの効果3選
「シャドーイング」は、聴こえた英語をリアルタイムに追いかけながら”まねる”学習法のことです。
この方法は、さまざまな英語力の向上に効果的だと言われており、以下のような効果が期待できます。
詳しく解説していきますね!
① 速い音に慣れる
シャドーイングは、リスニング力を高めるために最高の学習方法だと言えます。
普段から、ネイティブスピーカーの「速い英語」に耳を慣らしておくことで音が拾いやすくなってくるからです。
具体的には、以下のような効果が見られます。
- リアルタイムに英語を理解できるようになる
- 自然な英語の流れやリズムを感じ取れるようになる
ただし、シャドーイングに挫折してしまう原因として多いのが「音声が速すぎる」というものです。
対策としては、スピードの調節が可能な教材を使用することで自分に合ったペースで学習を進めるとよいでしょう。
② 正しい発音やリズムが身につく
シャドーイングを行うと、正確な発音や自然な英語のリズム、つまり「音の流れ」を身につけることができます。
その理由は以下の通りです。
- モノマネにより、発音・強弱・抑揚などが学べる
- 自然と用いるリズムやイントネーションが身につく
具体的な例として、日本語話者が苦手とする「th」や「r」、「l」などの発音も、ネイティブの発話を繰り返すことで改善されることが多いです。
③ 語彙力がアップする
シャドーイングを続けることで、どんどん使える語彙が増えていきます。
- ただ単に新しい単語を覚えるだけでなく、実際の文脈での使い方が学べる
- 教科書的な意味だけでなく、ニュアンスを含めて理解できる
例えば、”I’m stoked”という表現に出会った場合、辞書で調べるだけではその生きた使い方を完全に理解するのは難しいです。
一方、シャドーイングを行っていく中で、このような口語的な表現を何度も体験することで、”I’m stoked”が「とてもわくわくしている」という意味で使われることを自然と学ぶことができます。
シャドーイングが難しいと感じる理由【続けても意味ない?】
英語学習者によくある、間違ったシャドーイングをしてしまう理由はこちらです。
・反復練習ができていない
・正しいやり方を知らない
シャドーイングが良いって聞いたからやってみたけど、全然効果なかったよ!
という人が周りにいませんか?
いやいや、やったことあるけど、あまり効果なかったけどなー…
と思っていませんか?
シャドーイングでは、闇雲に音を追いかけているだけでは効果は望めません。
実は、多くの英語学習者がやっているシャドーイングは間違いだらけです。
次の章から、シャドーイングで使う教材の選び方から実際の手順まで詳しく解説していきます!
シャドーイングのおすすめの教材の選び方【3つのポイント】
シャドーイングにおいて、「どんな教材を使うか」はかなり大切です。
どんなに良い方法を実践しても、教材が学習者のレベルに合っていないと最大限の効果を発揮することはできません。
TEDトークが良いって聴いたからそれを使ってるよ。
ネイティブスピーカーの質の高いスピーチ動画を無料で観ることができる上にスクリプトまでついている素晴らしい教材の一つです。
トピックによっては使われている単語に専門用語が多く、表現も難解であることが多々あります。
それでは、シャドーイングに適している教材の特徴には以下のようなものがあります。
- 文章として8~9割内容が把握できるもの
- 20~30秒くらいのもの
- 自分の興味があるもの
あなたの使っている教材はどうですか?
①文章として8~9割内容が把握できるもの
→耳だけで聴いても7~8割が理解できるもの
あまりにも理解できない割合が高いと、人間は聴こえてくるものを雑音として判断してしまいます。
②20~30秒くらいの長さのもの
→5文程度で、長くても1分程度にしておくと良い
1回に時間がかかり過ぎると反復できません。まずは量をこなせるようにしましょう。
③自分の興味のあるもの
必須ではありませんが、上の2つの条件を満たした上で自分の興味に関連したものを見つけられると、繰り返して練習していても飽きることなく意欲的に学習に臨むことができます。
特に英語学習のモチベーションの維持が課題の方は、そのような条件も加えて探してみると良いでしょう。
ただ、自分の普段触れないようなトピックに触れる方が新しい語彙や表現に出逢うチャンスは増えることが多く、シャドーイングから得られる恩恵が大きい場合もあります。
効果的なシャドーイングのやりかた【5STEP】
① スクリプト無しで音声を聞く
まずは、音声を聞いてみましょう。最初は流した感じで大丈夫です。
80~90%聞き取れればその音声を利用することにしますが、それ以下の場合はレベルを下げたものに変更しましょう。
これがシャドーイング教材の黄金比です!!
知らない単語や表現など、わからない部分をチェックしながら聞いてください。
② ディクテーション
聴こえてくる音を書き出して自分がどれくらい聴き取れているのかを確認します。
まだこの時点ではスクリプトを見ずに行いますが、部分的に聴き取れているところから文脈を予測すると聴き取れたりすることが体感できます。
実際の会話においては脳がその作業を行ってくれているので、表現や語彙がまだまだ乏しい英語学習初心者には特に大切なプロセスになります。
③ 音読(音声無し)
ここで初めてスクリプトを確認します。どんな内容なのか把握しましょう。
そして、スクリプトを見ながら実際に自分の声を出してみましょう。
実際に自分の口から出ると、音のつながりなどの変化がより一層わかるようになります。
また、スクリプトを目で追うだけよりも強くイメージが浮かぶようになります。
音声と内容が合致することで聞き取りやすくなります。
④ シャドーイング
まだスクリプトを見ている状態ですが、徐々にシャドーイングを始めてみます。
ここまで来てシャドーイングが出てきます。
文と文が区切れているところ、または音のつながりなどを意識して音声を追いかけてみましょう。
最初はとにかく「ものまねをする」つもりで、何度も繰り返しコピーします。
この時点では、内容と口から出ている言葉が一致していなくてもOKです。
最初はものまねをするだけだったシャドーイングも、回数を重ねていくと自然にフレーズが出てくるようになってきます。
⑤ リプロダクション|スクリプトの暗記+シャドーイング
何を言うのか考えなくても良いくらいまでスクリプトを覚えてしまったらリプロダクションに進みます。
最後はスクリプトを見ずにシャドーイングを行います。
音声を聞きながら、それに自分の声を重ねてコピーをします。
その後、音声に少し遅れて発声して、実際に同じように発音ができているかをチェックするとなお良いでしょう。
まとめ
シャドーイングは
さまざまな力を伸ばすことのできる素晴らしい方法です。
この記事ではシャドーイングを行う上で押さえておくべきポイントを紹介しました。
・80%以上を理解できる
・20~30秒で5文程度
・自分の興味のある内容
① リスニング
② ディクテーション
③ 音読
④ シャドーイング
⑤ リプロダクション
この記事でまとめた方法でシャドーイングにぜひチャレンジしてみてください!
\ 無料体験実地中! /
短期集中マンツーマン英会話 SPworld