Where can I find some lip sticks?
リップクリームはどこですか?
(”Lip stick” ね、OK!)こちらですよ!
口紅の陳列コーナーへ案内される…
口紅じゃなくて、リップクリームが欲しかったんだけどな…
実は「リップスティック」や「リップスティック」は英語では全く通じません。
日本人の感覚だと「なぜ?」と思ってしまいますよね。
結論を先に言うと、
リップクリームは英語では “lip balm” もしくは “chap stick” という言葉が使われています。
他の化粧品の中にも、実は英語では違う意味に聞こえるカタカナ語がたくさんあります。
この記事では
を紹介します。
記事の後半には、丸暗記して使える厳選例文を用意しているので参考にしてください。
「カタカナ語」は英語話者には通じない日本語です
カタカナの中には、和製英語といって日本人が勝手に作った「英語っぽい(つまり英語ではない)言葉」がたくさんあります。
いわゆる「カタカナ語」を英会話で使っても、全く通じません。
通じない主な理由は、この3つです。
- 発音が異なる
例)ワクチン→vaccine(ヴァクシーン) - 英語の意味と違う意味で使われている
- 完全に日本人が作った言葉
ですから、和製英語や英語以外が由来のカタカナ語を、英語ではなんと言うのかを知っておくことはとても重要です。
【注意】英語の「リップスティック」は口紅
「リップクリーム」という言葉は日本人が勝手に作った言葉です。英語で “lip cream” と言っても通じません。
また、日本で一番有名な某リップクリームの商品に「リップスティック」と書いてありますが、これも冒頭の会話例のように、誤った意味で伝わってしまいます。
英語の “lip stick”(リップスティック)から最初に浮かぶのは、口紅やグロスなどの化粧品です。
日本語の「リップクリーム」は、乾燥による唇のひび割れを防ぐために男女問わず使うものですよね。
一方、英語の “lip stick” は唇に塗るという用途は同じでも、女性が化粧をするときに使うものです。
「リップクリーム使う」って言ったら、アメリカ人の友達に笑われちゃったよ!
というエピソードはよくある話です。
これだけは覚えて!リップクリームの英語2選
保湿用の「リップクリーム」のことを、英語で “lip balm” と言います。
ただ、日常会話の中では “chapstick”という単語のほうがよく使われます。
順番に解説していきます。
lip balm
“balm” は「肌をなめらかにするクリームやオイル」のことです。
唇をなめらかにするクリーム=「リップクリーム」
と考えるとわかりやすいですよね。
色つきは “tined lip balm”
日本語でも色つきのリップクリーム(口紅とは少し違う)のことを「ティント」と言ったりしますよね。
英語でも同じ読み方の “tinned” を使い、”tinned lip balm” と言えば伝わります。
“tinned” という形容詞の形で「メッキされた」という意味になります。
ティントをつけたときに唇がキラキラ光る様子を、そのように表現しています。
chap stick
先に紹介した “lip balm” よりもカジュアルな雰囲気でよく使われているのが “chap stick” です。
これはリップクリームの商品名でもあり、商品自体が有名過ぎて、そのものを指す言葉になってしまったパターンです。
例えば、ホッチキス(ステープラ)やポストイット(付箋)のことを製品名で呼ぶのと同じニュアンスになります。
sticky → ポストイット(付箋)
「ChapStick」は化粧品メーカーのブランド名
ChapStickはアメリカに拠点を置く歴史のある人気化粧品メーカーです。
“ChapStick is a brand name of lip balm manufactured by Haleon and used in many countries worldwide. It is intended to help treat and prevent chapped lips, hence the name. (中略)Due to its popularity, the term has become a genericized trademark.(Wikipediaより)
『「チャップスティック」は、ハレオン社が製造するリップクリームのブランド名で、世界各国で使用されています。唇のひび割れの治療と予防を目的としているため、このような名前がついています。その人気のため、この言葉は一般化された商標になっている』とあります。
アメリカで一番有名なリップクリームです!
…ということは、イギリスでは別の言葉が使われるのでは?と思ったあなた。
正解です!
イギリスではリップクリームのことを “Lypsyl(リップシィル)” と呼ぶことが多く、これはイギリスの化粧品メーカーの社名から来ています。
このように、
英語では商品名自体が物の名前として使われることがよくあります。
単語ひとつひとつを見ていくと、このような違いが見えてくるのは面白いですね。
chap|ひび割れ
ChapStickという社名にも使われている “chap” という単語はどこから来たのでしょうか。
そこから “chapped” で「乾燥してカサカサしている」というニュアンスの形容詞になり、
唇がなんかカサカサしてる。
このように表現することができます。
ちなみに
唇は上くちびる、下くちびるをセットと考えて “lips” とすることが多いです。
あえて上(下)の唇だけのことを言うなら “the upper(lower) lip” とします。
英語と間違えるカタカナ語トップ3【おしゃれ&化粧編】
チーク|blush
“cheek(チーク)” は英語で「頬」の意味です。
日本語のチークは「頬につける化粧品」という意味から来ているとは思いますが、英語ではそのままの意味が伝わってしまいます。
お化粧のときに使うチーク、いわゆる頬紅のことは “blush” と言います。
ここでLとRの発音を間違えてしまうと “blush” と発音したつもりが、 “brush”(ブラシ)と聞き取られてしまい、メイク用の筆が出て来てしまうので注意が必要ですね。
マニキュア
日本語でマニキュアというと「手や足の爪に塗る液」のことです。
“manicure” という単語もありますが、少し違った意味を持っています。
・「マニキュアをすること」を指す名詞
「ツヤを出す、磨く」という意味の “polish” という単語を含む “nail polish” が、いわゆる「マニュキュアの液体」を指す言葉になります。
マニキュアとれかけてるよ。
※come off: (化粧などが)落ちる、外れる
ピアス
アクセサリーのピアスのことを言いたいときは、”earring(イヤリング)” が正解です。
日本語では、耳に穴をあけるピアスとイヤリングは区別されています。
一方、英語では “earing” を「耳につけるアクセサリーの総称」として使うことができます。
特に穴をあけないものであることを強調して言いたいときは “clip-on earrings” と言います。
彼はピアスを開けています。
・She is still too young to have pierced earrings.
彼女にはピアスは早過ぎます。
上の例文のように、
pierceやpiercedが「(耳に)穴を開けること・穴が開いていること」を表現する言葉として使われるケースもあります。
おまけ|ピンセットとドライヤー
ピンセット|tweezers
眉毛を整えたりすることに使う毛抜きのことを日本人は「ピンセット」と言いますが、実は英語ではありません。
フランス語の “pincette” から来ていると思われますが、英語では “tweezers” という単語が使われます。
ドライヤー|hairdryer
「ドライヤー」も英語では違う意味で伝わります。
結論、”dryer” は布団などを乾燥させる大きな乾燥機のことを示す言葉です。
熱風をあてて髪の毛を乾かすための、いわゆるドライヤーは “hair-dryer(もしくはblow dryer)” といいます。
【丸暗記推奨】Chapstickを会話で使える厳選例文2選
唇がカサカサしている
my lips are chapped. I need a Chapstick.
唇がザラザラだ。リップクリームをしとかなきゃ。
I don’t think they sell lip balms here.
リップクリームはこのお店には売ってないと思うけど…
Can we stop by the drugstore on our way home?
帰りにドラッグストアに寄ってもいい?
薬局でリップクリームの場所を尋ねたい
Excuse me, I’m looking for some chap sticks.
すみません、リップクリームどこにあります?
Sure, this way please.
かしこまりました、こちらへどうぞ。
Thank you, and where can I find some blush?
ありがとうございます。それと、マスカラはどこにありますか?
They are right in front of the cashier.
レジのすぐ前にありますよ。
Alright, thank you!
わかりました、ありがとうございます!
まとめ
リップクリームは英語で”lip balm” もしくは “chap stick” と言います。
特定の商品で有名なメーカーの名前がものの名前を示す単語として一般化することは英語ではよくあります。
たくさんの化粧品にカタカナが使われていますが、それらは日本語が独自に変化した言葉であることがほとんどです。英語だと思って話すと、違った意味で伝わることもあるので注意が必要です。
この記事で紹介した間違えやすいカタカタ語もセットでマスターしておきましょう。
単語だけでなく、会話の中でどうやって使われるかを知ることで口から出やすくなります。記事で紹介した2本の会話文を何度も繰り返し練習してくださいね!
\ 無料体験実地中! /
短期集中マンツーマン英会話 SPworld